PFUは4月21日、帳票入力業務を大幅に効率化するクラウド型AI-OCRサービス「PaperStream AI」と、専門家がバックオフィス業務のデジタルシフトを伴走支援する「ドキュメントDX」を発表した。
「PaperStream AI」は同日より販売を開始し、5月14日に提供をスタートする。「ドキュメントDX」は同日より提供開始となる。
これまでAI-OCR導入の大きなハードルとなっていたのが、取引先ごとに異なるフォーマットの読み取り位置などをあらかじめ設定する「事前定義」作業だ。今回発表された「PaperStream AI」は、この定義作業を不要とし、生成AI技術を用いて非定型帳票の記載内容を自動解析する。
請求書や注文書、領収書など形式がバラバラの帳票でも、スキャンするだけで取引先名や金額といった必要な項目を高精度に抽出し、AIが扱える構造化データへ変換できるのが最大の特徴だ。
帳票全体の構造把握と、PFU独自のOCRエンジンによる文字認識結果を生成AIで統合/判断する独自技術により、認識精度は99.99%(実測値)を実現しているとうたう。さらに、同社のキャプチャソフト「PaperStream Capture Pro」と連携させることで、高速なOCR処理と並行して結果の確認や修正作業が可能だ。一般的なクラウド型AI-OCRサービスと比較して、最大約98%の待ち時間を短縮できるという。
PaperStream AIのライセンス体系。処理枚数に応じた3種類が用意され、1ライセンスを全社で共用する運用にも対応している。なお、利用にあたっては「PaperStream Capture Pro」(年額3万5000円〜)などのPCライセンスが別途必要だ新AI-OCRの発表に合わせて提供開始されたのが、バックオフィス業務のDXを専門SEが支援する新サービス体系「ドキュメントDX」だ。
企業におけるDX推進では、「レガシーな既存システムとの連携が難しい」「現状の業務フローを大きく変えたくない」という現場の壁がネックになりやすい。同サービスでは、200社以上のデジタル化実績を持つPFUの専門家がツール選定の前に介入し、業務と文書の棚卸しからプロセスの再設計、最適なソリューションの導入までを一貫して伴走する。
基幹システムなどを根本から変更することなく、紙/FAX/PDFなどの非構造化データを業務で使えるデータへ変換し、本質的な業務効率化とAI活用を実現するアプローチを採っている。
サービス価格は約1〜1.5カ月で課題整理や改善提案を行う「ドキュメント業務棚卸サービス」が1業務あたり100万円だ。実際のシステム導入を行う「ドキュメント業務デジタル化サービス」は個別見積もりとなるが、価格例として初期費用60万円〜、ランニング費用(2年目以降)34万円〜となっている。
労働人口の減少により、バックオフィス業務の効率化や生成AIの業務活用はあらゆる企業にとって急務となっている。PFUが培ってきた高度な画像処理やOCR技術と生成AIの融合は、紙を起点としたアナログな業務フローを一掃し、日本企業のDXを強力に後押しする一手となりそうだ。
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