この他、GPT-4oを統合した音声操作システム「Zepp Flow」を搭載し、アラームの設定や画面の明るさ変更などを音声で操作できる。実際に使ってみると、こうした設定操作を話しかけるだけで済ませられるのは便利だ。ただ、生成AIの進歩を考えると、ウォッチ専用のアシスタントよりも、Geminiのようなスマートフォン側のAIを手元で直接使いたいというのが正直なところだ。
マイクとスピーカーを内蔵しており、Bluetooth通話(LINE通話を含む)も可能だ。通知面では着信や各種アプリの通知に対応する。LINE通知への返信は、Android端末との組み合わせでのみ利用できるとのことだ。
バッテリー容量は550mAhで、公称では通常使用で最大20日間、ヘビーな使用で最大10日間、GPS連続使用で最大40時間とされている。充電はマグネット式で、フル充電まで約2時間とのことだ。
実際の試用では、ディスプレイの常時表示オフ、心拍数計測5分間隔、各種通知オン、GPSを使ったウォーキングという使い方で、1日あたり10%ほどの消費だった。単純計算で約10日持つペースとなる。GPS単体では2時間で4〜5%の消費で、こちらも単純計算では40〜50時間となり、公称の最大40時間と矛盾しない。
GPSを利用しなければ、公称値の「最大20日間」も十分にあり得そうだ。とはいえ、これはかなり切り詰めた使い方をした場合の数字と考えるべきだろう。通知や心拍計測を普通に使って10日前後、というのが現実的な見積もりだ。それでも週に1回の充電で足りる計算で、毎晩の充電が前提の製品と比べれば十分に長い部類と言える。
健康計測面では、BioTracker 6.0 PPGバイオセンサー(5PD+2LED)を搭載し、24時間の心拍数、血中酸素レベル、ストレス、睡眠の計測に対応する。睡眠と日中のコンディションから心身の回復度を数値化する「HybridCharge」スコアも利用できる。
Amazfitでは、これまで心身の回復度の指標として「BioCharge」が使われていたが、最近のZeppアプリのアップデートで、「HybridCharge」に置き換わっている。
とはいえ、基本的にはBioChargeと大きくは変わらない。BioChargeをベースにしつつ、LifeLoad(ストレスや気分など)やTraining Load(トレーニング負荷)を考慮して、適切なインサイトを提示するといったものだ。
ワークアウトは150種以上のモードに対応し、5ATM(5気圧防水)の防水性能により水泳でも使用できる。測位はGPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSSの5つの衛星測位システムに対応する。
Amazfit Bip Maxは、2.07型の大画面AMOLEDと実使用10日前後のバッテリー、GPS内蔵という構成を1万8980円で実現した点が最大の魅力だ。画面の見やすさと充電頻度の少なさという、スマートウォッチで最も体感しやすい部分に価値を絞っており、割り切りは明確だ。
初めてスマートウォッチを使う人や、通知の確認と健康記録が中心で、充電の手間を減らしたいという人には合っているだろう。一方で、デザインの無骨さは好みが分かれるところで、腕元の見た目やスマートさを重視する人には向きにくい。
オフラインマップも、周辺検索がない以上は過度な期待をしない方がいい。地図機能を本格的に使いたいなら、T-Rexシリーズなど上位モデルを検討すべきだ。
この内容で2万円を切る価格は、コストパフォーマンスとしては十分に高い。大画面と電池持ちを重視するなら、有力な選択肢となるモデルと言えるだろう。
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