気になった点として、動作音についても触れておきたい。CINEBENCH R23の実行中、本体から約30cmの距離で騒音を計測したところ、50dB前後だった。これまでGEEKOM製品を何台か試してきたが、それらと比べてもファンがフル回転した際の音は大きくなったと感じた。冷却機構を強化した影響だろう。
机上に置いて使う場合、高負荷時の音は若干気になるレベルだ。とはいえ、Webブラウジングや文書作成といった軽い作業ではファンの音が気になる場面は少ない。気になる人は、付属のVESAマウントでディスプレイの背面に設置すれば印象は変わるはずだ。
GEEKOM IT13 Maxは、Core Ultra 9 185Hの性能をフルに出し切れてはいない。それでも日常用途からオフィスワーク、中負荷のクリエイティブ作業までを十分にこなす性能があり、12万9900円という価格を考えればコストパフォーマンスは高い。最近はデスクトップPCやノートPCの価格高騰が続いているが、その代替として検討する価値は十分にある。
省スペースで高性能なメインマシンがほしい人、多画面出力や有線ネットワークを重視する人、常時稼働の作業マシンを探している人には合っているだろう。USB4×2、2.5GbE×2という拡張性は、この価格帯のミニPCとして大きな魅力だ。
一方で、CPU性能を長時間フルに使うレンダリングやエンコードが中心の人、メモリを将来増設したい人、完全な静音を求める人には向きにくい。特にメモリのオンボード実装は、購入前に必ず確認しておきたいポイントだ。
「最速のミニPC」ではなく、「価格と実用性能のバランスで選ぶ1台」。そこに価値を見いだせるなら、有力な選択肢となるモデルだ。
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