夜景写真に関しては、0.6秒という低速シャッターでもブレを抑えられ、その分ISO感度を下げることができるDJI Osmo Pocket 4Pが明らかに勝っています。HOVERAir VERSAについては、今後の本体ファームウェアのアップデートによる改善を期待したいところです。
動画においても、低照度撮影モードを備えるDJI Osmo Pocket 4Pの方が優れています。この分野におけるDJI製ジンバルカメラの「一日の長」が明確に表れた結果となりました。
HOVERAir VERSAの面白い特徴として、撮影した動画データから3D GSによる立体空間を作成する機能が挙げられます。
撮影した空間そのものを別視点から眺めることができ、作成された3D GSデータは下記のようにWebブラウザから閲覧可能です。実家にいる家族や離れた場所にいる友人へ、自分自身の姿と周囲の環境をセットにして臨場感豊かに伝えることができます。
ただし、データをクラウドサーバにアップロードした後、立体空間が生成されるまでに25分ほどの処理時間がかかります。この間はアプリを終了しても問題ありませんが、一定の待ち時間が発生することは覚えておきましょう。
カメラ単体の性能で比較すると、ライバル機に見劣りする部分もあるHOVERAir VERSAですが、やはり「空撮ができる」という圧倒的なアドバンテージを持っています。また、HOVERAirシリーズは被写体を認識した上で飛行を開始するため、飛ばしてすぐに俯瞰(ふかん)の映像や写真が手軽に撮れるという独自のメリットも備えています。
個人的に最も気に入ったのは、ライバル機よりも広い範囲を撮影できる点です。画角を自撮り用途に寄せているため、レジャー中の記念写真がとにかく手軽に撮れます。ダイナミックレンジも広いため、バーのような暗所や明暗差のある場所でもきれいな写真が撮影でき、非常に遊びがいのあるカメラに仕上がっています。
ただ、可能であればUSB接続時にWebカメラとして使える機能が欲しかったところです。スマートフォンのインカメラやノートPCの内蔵カメラよりも性能が高いため、オンラインミーティング時にも活用したいと感じました。ライブ配信にも使えるカメラであれば、さらに製品への満足度が高まったはずです。この点については、今後のアップデートで対応されることを期待しています。
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