先述の通り、GPD WIN Max 2ではゲーミング用途“以外”の使い方をするユーザーが多かった。そこで出てきたニーズとして「バッテリーを外せるようにしてほしい」というものがあったという。
このニーズには2つの文脈がある。1つは「外出先でよく使うからバッテリーを交換できるようにしてほしい」というもので、もう1つは「常に電源を供給しているのでバッテリーを外して使いたい」というものだ。
そこでGPD WIN Max 3ではバッテリーを着脱可能な設計としている。定格容量は97Whとかなり大きく、1万5000円で単品購入もできる。ACアダプター(後述)をつないでおけば電源を入れたまま抜き差し可能だ。
この設計を生かしたギミックとして、「着脱式デュアルファンモジュール」というオプション品も用意されている。その名の通り、2基のファンを搭載したモジュールで、「ピーク時のパフォーマンスをより安定して維持したい」というニーズに応えて開発されたものだ。
バッテリーとの排他装備となるが、装着することで吸気量が最大5倍、熱効率が最大2倍弱となるため、TDP(熱設計電力)を120Wに設定しても安定動作するようになるという。価格は8000円だが、天空の店舗/ECサイトで本体と一緒に購入すると半額の4000円となる。
余談だが、これらのモジュールを装着しないで使うこともできる。その際は本体に付属するカバーで“ふた”をしておける。
GPD WIN Max 3は、ポート類も充実している。
本体内部には、2基のM.2 SSDスロットを用意している。片方はType 2280サイズで、SSDがプリセットされている。もう片方はType 2230サイズで、このサイズのPCI Express接続M.2 SSDを用意できれば自分で増設可能だ。M.2 SSDを増設できる設計も、主にクリエイティブ用途に使っている人からのニーズに応えたものだという。
M.2スロットは2基用意されており、Type 2230サイズのスロットは空きとされている。最近はポータブルゲーミングPC向けにType 2230サイズのM.2 SSDも増えているので、それを装着できるのはありがたい本体の左側面にはHDMI出力、背面に電源端子(180W)、USB4(USB 40Gbps)端子とイヤフォン/マイク端子を、右側面にUSB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Standard-A端子とUSB4端子を備えている。USB4端子は、USB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力に対応する。ただし、USB PDの電源入力は最大100Wとなるため、性能をフルに発揮したい場合は付属のACアダプターを使うことをお勧めする。
そして本体正面にはSD Express規格対応のmicroSDメモリカードスロットを備えている。これは「本体を開けずに高速なストレージを搭載したい」というニーズに応えた装備だという。ただし、このスロットにアクセスするには正面のカバー類を取り外す必要があるため注意したい
GPD WIN Max 3が搭載するRyzen AI Max+ 388/395は、標準設定でもTDPが55Wと“モバイル”としては強力なAPUを搭載している。本製品では、それを最大120Wまで引き上げて使うことが可能だ。
今回はバッテリーモジュールを装着した状態で「モンスターハンターワイルズ」が動作するデモンストレーションを見ることができた。TDPを「High(高)」設定にすると、ゲームがものすごくスムーズに動く……のだが、本体のファンもかなり大きな音を立てる。
手動設定の場合、本製品はTDPを20W〜120Wの範囲で設定できる。100W超のTDP設定で“安定”させたい場合は、先述した着脱式デュアルファンモジュールを用意した方が良さそうなのだが、より音が大きくなりそうである。この辺は、機会があったら試してみたい。
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