OSはWatch9と同じWear OS 7.0とOne UI 9 Watchの組み合わせで、操作感も変わらない。アプリはGoogle Play ストアから追加できる。Pixel Watchなど、ほかのWear OS搭載機を使った経験があれば、戸惑う場面は少ないはずだ。
通知の表示方法もWatch9と同じで、届いた通知はアプリごとにまとめて表示される。どのアプリに何件届いているかを把握しやすい反面、ジェスチャー操作とはかみ合わない場面がある。
具体的には、親指と人差し指を2回つまみ合わせる「ダブルピンチ」で次の通知に進もうとすると、同じアプリの次の通知ではなく、次のアプリの通知に移ってしまうのだ。
例えば、料理中にメールが何件か届いた場合、ダブルピンチでメールの通知画面は確認できるものの、表示できるのは最初の1件だけだ。一方、同じWear OSを採用するPixel Watchでは、通知がアプリの区別なく並ぶため、ダブルピンチを繰り返せば次のメールを読める。Galaxy Watchでこれができないのは残念だ。
音声アシスタントにはGoogleのGeminiを採用し、手首を上げて話しかける「上げて話す」機能にも対応する。ただ、Ultra2とWatch9で試した範囲では反応がいまひとつで、「OK Google」と呼び掛けた方が確実に起動した。
ヘルスケア機能もWatch9と共通で、睡眠中の健康指標の変化を知らせる「バイタルサイン」や「心臓の健康スコア」などを利用できる。ただし、バイタルサインを使い始めるには最低7日間の睡眠データが必要で、心臓の健康スコアは対応するGalaxyスマートフォンとの組み合わせが条件となる。
Galaxy Watch Ultra2は、IP69Kの防塵/防水性能や水深約40mまでのダイビング対応に加え、サイレンやルート案内などの機能を備えたスマートウォッチだ。今回はアウトドア向けの機能を試していないが、仕様を見る限り、登山やマリンスポーツを積極的に楽しむ人には有力な選択肢になるだろう。
GPS使用時のバッテリー消費がWatch9の約半分だった点も、長時間の屋外活動では心強い。
一方、アウトドアやスポーツをほとんどしない人が、これらの機能を使う場面はまずなく、オーバースペックといえるだろう。本体の重さはWatch9の約1.8倍で、価格もWatch9の44mm LTEモデル(8万9870円)より4万7410円高い。この評価は、以前レビューした「Apple Watch Ultra 3」のときと変わらない。
ただ、アウトドアやスポーツを積極的には行わない人にも、Ultra2を選ぶ理由はある。それはバッテリー持ちだ。Watch9は毎日の充電が前提となるが、Ultra2は毎日2時間GPSを使っても48時間持ったため、充電は2日に1回で済む。
充電の手間を少しでも減らしたいなら、重さと価格差を受け入れられるかどうかで判断すればよいだろう。
なお、iPhoneユーザーにとって同じ立ち位置の製品となる「Apple Watch Ultra 4」は、14万2800円からだ。Apple Watch Ultra 4はiPhone専用、Galaxy Watch Ultra2はAndroid専用のため、両者を比べて選ぶ人は少ないだろうが、最上位モデルの価格帯としてはほぼ同じ水準にある。
Android 13以降のスマートフォンを使っていて、アウトドアでの利用や充電の頻度を重視するなら、Watch9と比べながら検討してほしい。
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