パネルには、ゲーミングディスプレイで先行して搭載してきた第5世代のQD-OLEDを採用した。有機EL層を5層重ねた「5層タンデム方式」により、従来製品と比べて明るさの効率が30%向上しており、HDR時のピーク輝度は最大1300ニトとなっている。最大輝度もより長く維持できるようになった。
サブピクセルの配列は「RGBストライプ」だ。従来のQD-OLEDパネルは配列の関係で、白い背景に黒い文字を表示した際などに文字の輪郭に色にじみ(フリンジ)が出る課題があった。RGBストライプ構造の採用でこの点を改善し、文字をくっきりと表示できるようにした。
パネル表面には、同じくゲーミングシリーズで先行投入していた「ダークアーマー・フィルム」を採用している。従来のQD-OLEDパネルは表面フィルムが紫や赤の色かぶりを起こしやすく、“本当の黒”の表現に課題があった。特殊フィルム技術でこの色かぶりを低減し、黒レベルを最大40%向上させた。表面硬度も2Hから3Hに引き上げ、耐傷性は従来比で2.5倍となっている。
色の再現性にもこだわっているという。出荷時に1台ずつキャリブレーションを行い、テストレポートも製品に付属する。色域カバー率は、映像制作でよく使われるDisplay P3が99%、Adobe RGBが97.4%だ。「Pantone Validated」「Pantone SkinTone Validated」の認証を取得しており、VESA DisplayHDR True Black 500にも対応する。
ユニークな機能として、1台のディスプレイ上で異なる2つの色空間を同時に表示できる「Dual Gamut View」を備える。例えば左半分をsRGBにしてWebでの見え方を、右半分をAdobe RGBにして写真を印刷したときの見え方を、同時に比較できる。sRGB、Adobe RGB、Display P3、DCI-P3(Cinema)、BT.709、BT.2020のモードで利用可能だ。ゲーミングシリーズにはなかった機能だという。
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