今回の対策は、Googleの他、Lumen、HUMAN Security、Plume、Synthient、TrendAI(トレンドマイクロの法人向け部門)が主導し、日本の警察庁も加わった。参加者の中で民間企業以外は警察庁だけだ。共同発表では、各社が不正プログラムの分析やネットワークの監視など、それぞれの専門分野を生かしたと説明しているが、警察庁が具体的にどんな役割を担ったのかは明らかにしていない。
感染端末は200以上の国と地域に広がっており、1社や1カ国だけでは対処しきれない。Googleの担当者は「国境や業界をまたぐ脅威には、協力が最も強力な手段の1つ」とコメントしている。TrendAIの研究者によると、住宅用プロキシは、その地域の住民になりすます犯罪にもよく使われるという。日本の家庭の回線が悪用されれば、国内の犯罪捜査にも関わってくるだけに、警察が加わる意味は大きい。
Googleは法的手段で、XCPEに指令を出すサーバやドメインを停止させた。加えて、XCPE経由で送り込まれていた十数種類の不正プログラムの指令用ドメインも停止させた。これらの不正プログラムはXCPE以外のルートでも広まっていたため、さらに少なくとも1000万台の端末との接続を断ち切れる見込みだとしている。
GoogleはVideostrongとの取引を打ち切り、Googleアプリを搭載した認証済みAndroid端末を今後作れないようにした。Videostrongは端末の初回起動後に不正プログラムを読み込む手口で、Googleの審査をすり抜けていた。このため、GoogleはAndroid TV端末の審査方法も改善するという。
こうした機器を巡っては、総務省も3月、有料の放送や配信を無料で見られるとうたうセットトップボックスが、サイバー攻撃の“踏み台”に悪用されるおそれがあると注意喚起していた。今回は、メーカー自身が不正プログラムを仕込んでいたという点で、より悪質なケースといえる。
Googleは利用者に向けて、信頼できるメーカーの製品を選ぶよう呼び掛けている。Android TVの公式サイトでは、正規のパートナー企業の一覧を確認できる。通販サイトなどでは、聞き慣れないメーカーの格安なセットトップボックスが多く出回っている。価格の安さだけで飛び付かず、メーカーの素性を確かめてから購入したい。
「有料放送や配信コンテンツが永久に無料!」──怪しい動画ストリーミング機器に総務省が注意喚起 サイバー攻撃の踏み台に悪用されるおそれ
AI時代におけるWindowsのセキュリティ管理 AIでAIのサイバー攻撃に対抗する
Windowsの9月セキュリティ更新で複数の問題が発生 帯域外(OOB)更新でおおむね解消
1月のセキュリティ更新を適用したWindowsで「Azure Virtual Desktop」「Windows 365」にログインできないトラブル 暫定解決策あり
プリンタのファームウェア更新を速やかに行っている企業は36%にとどまる 日本HPが最新調査レポートを公開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.