Windows Phone 7を待ち受ける強敵――「iPhone OS 4」と「Android 2.2」(2/2 ページ)

» 2010年05月31日 07時00分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK
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 AndroidはスマートフォンOS市場で急速にシェアを伸ばしている。NPD Groupは5月10日のリサーチノートで、Androidが米国でiPhone OSを抜いて2位になったと報告した。この調査では、Androidのシェアは28%で、iPhone OSが21%でそれに続く。1位はResearch In Motion(RIM)のBlackBerryでシェア36%だった。AppleはこのデータとNPDの調査手法に異議を唱えている

 分析企業comScoreは、米スマートフォンOS市場でのRIMのシェアは42%で、iPhone OSが25%、Windows Mobileが15%でAndroidは9%としている。

 MicrosoftはWindows Phone 7で、非常に競争の激しい市場に飛び込むことになる。Androidはメーカーと消費者の間で支持を拡大し、Appleはマルチタスクがないことなど、iPhone OSに寄せられていた不満の多くを取り除いた。さらにRIMは企業顧客に訴求する「BlackBerry 6」をプレビューした。

 Windows Phone 7はリリース当初はFlashサポートがなく、現行のWindows Mobile端末ユーザーは同OSにアップグレードできないようだ。アップグレードできないということは、既存の顧客基盤を排除することになる。Windows Mobile向けのアプリは、Windows Phone 7に合わせて書き直す必要があるだろう。

 「Microsoftは、多数の企業が移行したり、アップグレードしてくれると当てにすることはできない。ほとんどの企業は古いWindows Mobileを使い続けるだろう。特にSymbolなどの高耐久型デバイスや、簡単に移植できないアプリを使っている企業はそうだ」とJ. Gold Associatesの主席アナリスト、ジャック・ゴールド氏は、スペインのMobile World CongressでのWindows Phone 7発表直後のリサーチノートで述べていた。

 だが、Microsoftのライバルが消費者市場にフォーカスしていることを考えると、企業は同社にとって、スマートフォン市場で勢力を伸ばすための手段にもなるかもしれない。

 「主な違いは、Microsoftのような企業はスマートフォンを仕事を完遂できるデバイスと考えているということだ。Appleは逆で、仕事に必要なことのほとんどをこなすのに使えるメディアデバイスを作ると言っている」とPund-IT Researchのアナリスト、チャールズ・キング氏はeWEEKの取材に応えて語った。

 Windows Phone 7が消費者市場で存続できるかどうかは、Microsoftが若いSNSユーザーに理想的な製品として売り込んでいるKin OneとKin Twoの売り上げが重要な指標になるかもしれない。Kinはアプリがダウンロードできず、ゲームもプレイできないため「スマートフォン」のカテゴリーに入れるのは異論があるが、Microsoftのモバイル分野での大がかりな取り組みではある。Kinの評価はまちまちではあるが、同製品が成功すれば、Microsoftブランドが消費者市場で通用することが示されるかもしれない。しかしKinは5月13日に米国でVerizonからのみ発売されたため、包括的な販売データはまだ出ていない。

 MicrosoftがWindows Phone 7にWindows 7のような成功を望んでいることは確かだ。しかし、Windows 7はMicrosoftが既に優位に立っている市場でリリースされた。一方Windows Phone 7は、ライバルに対して不利な戦いをすることになる。うまくいくとしても、時間がかかるだろう。Microsoftの究極のアドバンテージは、プロジェクトに何年も、何百万ドルもかけることをいとわないところかもしれない。だが急成長中のAndroid端末は言うまでもなく、強化されたiPhoneを相手に戦うとなると、それで十分だろうか?

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