iPad、7割弱が「家で使う」――カカクコム調べ調査リポート

» 2010年09月03日 16時57分 公開
[ITmedia]

 カカクコムは9月2日、iPadの利用動向に関する調査結果を発表した。調査は8月12日から同18日まで、価格.com ID登録ユーザーを対象に実施したもので、回答者数は1万850人。

 調査によると、iPadの所有率は15.1%という比較的高い割合となった。年代別に見ると30代が17.1%で最も所有率が高く、以下、20代が16.0%、40代が15.7%と並んだ。

 iPadユーザーに、iPhoneやiPod touchを所有しているかを聞くと、iPod touchを持っている人が26.0%、iPhone 3Gを持っている人が20.9%、iPhone 4を持っている人(予約中も含む)が18.1%、iPhone 3Gを持っている人が15.9%で、いずれもiPad非所有者より高い所有率を示した。iPhoneやiPod touchなどで、アプリやインタフェースを体験した人が、iPadも併せて購入するケースが多いと推測される。

Photo 所有しているiPadのモデル

 iPadを購入する決め手となったポイントを複数回答形式で聞くと、「機能などが面白そうだから」が59.6%で最多となった。以下、「インタフェースが使いやすそうだから」が53.0%、「アプリケーションが豊富だから」が45.8%、「デザインがいいから」が40.7%と並んでおり、機能やインタフェース、デザインなどに惹かれて購入を決めたユーザーが多いことが分かる。これに対して「仕事に役立ちそうだから」という回答は29.1%にとどまっており、プライベート用デバイスとして購入する人が多いことがうかがえる。

 iPadの満足度を機能別に聞くと、「デザイン」「液晶」「バッテリー」「処理速度」「アプリ」に対する満足度が高かった。処理速度については、「不満」と回答したユーザーがわずか5%にとどまるなど、処理速度に対する不満が少ないことが分かる。ここには「起動の速さ」も含まれており、自由回答のコメントでも「スイッチを入れてすぐに使えるのがよい」など、PCに比べて手軽に使える点が高く評価されている。満足度が低かったのは「付属ソフト」「携帯性」で、携帯性に関しては「持ち歩くには重い」など、サイズよりも重さに対する不満が多く見られた。

Photo iPadの機能別満足度

 iPadでよく使用しているアプリの種類を複数回答形式で聞くと、「本」が71.8%で最多となった。2位は「ゲーム」で64.3%、3位が「天気」で61.4%。以下、「ニュース」が52.1%、「写真」が49.7%、「仕事効率化」が48.3%、「エンターテインメント」が47.3%、「ビジネス」が43.2%と並ぶ。なお、自由回答のコメントでは、「Flashに非対応なのが残念」といった意見が多く見られた。

Photo 有料アプリの月間購買金額

 iPadの主な利用場所を聞くと、「家にいるとき」が66.4%、「仕事をしているとき」が11.6%、「通勤・通学などの移動中」が8.9%と並んだ。自由回答のコメントを見ると、ノートPCの代わりとしてiPadを利用している人が多く、iPadを使い始めてからノートPCをあまり使わなくなったと回答している人も少なくない。また、「持ち歩くにはちょっと重すぎる」という意見も多いことから、家庭でノートPC代わりのインターネット端末という用途で、ある程度割り切ってiPadを使っている人が多いと推測される。

 iPadの非所有者に、今後の購入予定を聞くと、54.8%が「購入の予定はない」と回答したが、「予約はしていないが購入する予定」という人も19.1%で、現在iPadを持っていない人の2割近くが、購入を検討していることになる。これは現状のiPadユーザーとほぼ同数の15〜16%の人が、今後iPadを購入する可能性があることを示しており、iPadへの関心や購入意向が依然として高いことが分かる。

 なお、iPadを購入する予定がない人に理由を聞くと、「価格が高い」が41.4%、「現在持っている端末で十分」が36.5%、「興味がない」が23.2%、「何ができるか分からない」が22.0%となった。機能面の不満では「Flash非対応だから」という意見が18.0%あり、この1点だけを理由としてiPadの購入をあきらめたという人も少なくない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年