SaaSとモバイルで進化する勤怠管理――店舗運営の“現場”が生んだ「DAIM」マネージャーを“作業”から開放せよ(1/2 ページ)

» 2012年01月18日 18時27分 公開
[柴田克己,ITmedia]

 企業にとって「モノ」「カネ」とならぶ重要な経営資源である「ヒト」を扱う人事管理は、バックオフィスにおける重要な業務のひとつだ。業務に伴い従業員やアルバイト、パートスタッフの勤怠管理は常に行われ、その結果は人件費として企業の財務状況に直接影響を与える。

 人事管理は、いわゆる基幹業務の一部でありながら、販売、生産、会計管理などと異なり“業務効率向上のためのシステム化が進めづらい”部分でもある。その理由のひとつには、人事管理のベースとなる「勤怠管理」が複雑になりやすい点が挙げられるだろう。

 昨今の企業において従業員の雇用形態はさまざまだ。ワークスタイルは多様化し、同じ正社員や契約社員でも給与や勤務の形態が異なるケースは珍しくない。接客業や季節労働など、アルバイトやパートタイマーのスタッフが多い業種であれば、人事管理のバリエーションはさらに増えていく。結果として、企業によって人事管理のスタイルは千差万別になっているといえる。

 千差万別ということは、とりもなおさずその業務が「標準化」しづらく、システム化しづらいことを意味する。市販の「勤怠管理パッケージ」を導入しようとしたものの、どうしても自社のスタイルに合わせた使い方が難しく、やむなくアナログなタイムレコーダーとタイムカードによる、手作業での管理を続けている企業も多いのではないだろうか。

外食チェーンでの勤怠管理ニーズから生まれた「DAIM」

 キズナジャパンが提供する労務管理統合クラウドサービス「DAIM」は、そうした複雑な勤怠管理を効率的に行いたいというニーズから生まれ、育てられてきたものだ。今でこそ「商品」として売られているが、元々は飲食店経営の現場で「自分たちのため」に開発されたものだった。

photo SaaS型の労務管理サービス「DAIM」は、インターネットに接続できるモバイル端末やPCを介して打刻をはじめとする各種勤怠管理が可能だ

 同社の高崎義一社長はかつて、関西で大手外食チェーンの経営に携わっていた。複数の店舗で働く多数のアルバイト、パートスタッフの勤怠管理やシフト管理を行うシステムの導入を検討したものの、既存のパッケージでは満足できず、自社で必要な機能を持ったシステムを開発せざるを得なかったというのが、DAIM誕生のきっかけである。

 “現場”から生まれたDAIMはその後、同様に複雑な勤怠管理に悩む多くの企業から支持を得た。リリースから15年以上を経て、現在では約15万ユーザーを抱え、複数のSaaSプロバイダーからのOEM提供が行われるまでのサービスへと成長している。また、スマートデバイスで使える良質なソリューションとして、ソフトバンクモバイルの「SoftBank Solution Provider PREMIUM」の1製品としても紹介されている。

photo キズナジャパン 営業本部プロデューサーの鈴木竜也氏

 近年でこそ、多くの業務アプリケーションがクラウド(SaaS形態)で提供されているが、DAIMでは早期からSaaS(当時はASP)での供給に踏み切っている。SaaSのメリットとしては、例えば機能強化や法制対応などによるバージョンアップの際に、ユーザー側での作業が不要な点がある。ユーザー数単位での課金形態(1人あたり1メニュー月額130円〜)により、必要な機能やスタッフの増減に合わせ無駄なく契約を管理できるのも特徴だ。

 キズナジャパン 営業本部プロデューサーの鈴木竜也氏は、SaaSによるメリットのひとつとして、オンプレミスでの運用に比べて導入のステップを大幅に短縮できる点を挙げる。「通常は、労働条件のヒアリングから始め、マスタ構築、操作研修、テスト運用、本稼働といった流れになるが、希望により最短で4日間での導入を行った実績もある」(鈴木氏)という。

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