建物名からビル内の企業名、居住者名までカバー――「ゼンリン住宅地図」にスマホ版

» 2012年10月19日 18時41分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
Photo 目的地をビル名で検索できる

 ゼンリンは、地図上の建物名からビル内の入居企業名、居住者名までをカバーする「ゼンリン住宅地図」について、iOS端末とAndroid端末で利用できるスマートフォン版の提供を開始した。

 ゼンリン住宅地図は、調査員が実地で調べた建物名や建物内の入居者名、ビル内の入居企業名を反映させた地図。従来は紙の地図として企業向けに提供してきたが、スマートフォンの普及が加速していることを受けて、スマート版の提供を開始した。

 地図のスクロールや拡大/縮小を、スマートフォンならではの直感的な操作で利用可能。目的地は住所だけでなくビル名で検索でき、建物のテナント情報は階数ごとに表示されるなど、他の地図にはない詳細な情報を得られるという。

 Webアプリとして提供されるため、ネイティブアプリのようにインストールの手間なしに利用可能。製品は配送業向けの「ゼンリン住宅地図 配送パック」(2100円)と「ゼンリン住宅地図 建設パック」(2100円)の2種類から選べる。

 配送パックには、配送業務に役立つ「周辺表札検索機能」を用意。配達先付近まで来たものの、配送先を見つけられない場合に、現在地から半径500メートル以内の会社名や表札を検索し、近い順に表示する機能を利用できる。

 建設パックに用意された「指定場所共有機能」は、建設現場付近の施設や道路の状況、駐車スペースなどを地図上にアイコンで示し、それをメールで共有できるようにするもの。ゼンリン住宅地図の会員でなくても地図を確認でき、会員ならアイコンの変更や位置の修正を行える。

Photo 配送パックの周辺表札検索機能
Photo 建設パックの指定場所共有機能

 対応機種は、iPhone 4、iPhone 4S(iPhone 5にも対応予定)、Android OS 2.1以降のAndroid端末。なお、対応はスマートフォンのみとなっており、ディスプレイが5.7インチ以上の端末では利用できない。10月1日からNTTドコモのdマーケットを通じて販売を開始しており、auとソフトバンクモバイルのスマートフォン向けには11月からの提供を予定している。

 同社では、大口企業のユーザー向けに、スマートフォンとタブレット端末で利用できる住宅地図ネット配信サービス「ZNET TOWN mobile」(ゼットネットタウン)の提供も開始。GPS現在地確認や、建物詳細表示、お気に入り登録、フリーワード検索などの機能を利用できる。利用料金は利用する端末の台数によって異なり、1000台導入した場合の参考価格は月額1000円/台程度としている。

 なお、両製品もWebアプリとして提供されるため、利用にあたってはインターネットへの常時接続が必要となる。

 ゼンリンは一連の製品を、10月24日に開幕するITイベント「スマートフォン&モバイル Expo 秋」(会場:幕張メッセ)の同社ブースで披露する。

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