中高生の4割が「ケータイデビューはスマホから」――学生への普及が加速調査リポート

» 2012年11月27日 14時00分 公開
[ITmedia]

 中高生の4割が「ケータイデビューはスマホから」――。ネットスターが中高生の子供を持つ親に対して行った調査から、学生へのスマートフォンの普及が加速していることが分かった。

 子供に初めて携帯電話を持たせた学齢は、中学生(46.7%)が最多で、高校生(31%)、小学校高学年(14%)と続く。初めて子供にスマートフォンを持たせた学齢も中学生(50.5%)が最も多く、高校生の45%を上回った。

 初めての携帯電話がスマートフォンかどうかについて聞くと、37.5%がスマートフォンと回答。OS別ではAndroidが52.2%で、iOS(40.7%)を上回った。スマートフォンを持たせた理由については、「子供にねだられたから」(38%)が最多となっており、中高生の間でもスマートフォン人気が高まっていることが分かる。また、親より子供の方が早くスマートフォンを持つようになったという回答も4割超(41.5%)に達している。

 なお、スマートフォンを持たせていない親にその理由を聞くと、トップに「利用料が高くなるから」(47.8%)が挙がり、以下、「現在利用している機器で十分だから」(45.4%)、「年齢的に早いから」(30.5%)、「有害サイトや有害アプリの利用が心配だから」(27.4%)が続いた。

Photo 初めて子供に携帯電話・スマートフォンを持たせた学齢

Photo 子供にスマートフォンを持たせた理由と持たせない理由

 子供がスマートフォンを利用する際に懸念することとしては、「長時間利用による時間浪費や依存」(68.5%)、「アダルトサイトなどの子どもに不適切なサイト・アプリ・コンテンツの閲覧」(47.9%)、「使いすぎ・買いすぎによる高額請求」(47.5%)、「悪意ある大人からの誘い出しや性的犯罪」(47.1%)などが挙がっている。

 安全上の理由などから、6割超の親が、子供が利用するWebサイトやアプリを知りたいと考えているが、「だいたい知っている」という回答はWebサイトで26.3%、アプリで28.6%と3割弱にとどまっている。

 子供のWeb閲覧の制限については、「通信キャリアのフィルタリングを利用している」(40.7%)という回答が最多となったが、「制限する必要を感じていないので制限していない」という回答も25.3%と多く、「制限したいが、何をしたらいいか分からない」という回答も15.3%に達している。

 アプリの利用制限では、「制限する必要性を感じていないので制限していない」(28.2%)、「制限したいが何をしたらいいか分からない」(20.9%)という回答が上位に挙がるなど、安全面の対策が端末の普及に追いついていない様子がうかがえる。

Photo 子供の利用するアプリやWebを把握したいかどうか(画面=左)と、実際に把握している人の比率(画面=右)

Photo Webとアプリの利用制限の実体

 対策については、「子供とルールを決めてそれに従って利用させたい」(49.8%)、「不適切なWebサイト・アプリのみシステムで利用制限し、あとは自由に使わせたい」(42.6%)という声が多かった。利用したいサービスについては「学齢やカテゴリーによってアプリの利用を制限するサービス」(33.7%)、「Webサイトもアプリも一括で利用制限できるサービス」(27.4%)、「PCや保護者の携帯電話など、任意の機器から設定・管理ができるサービス」(25.3%)に注目が集まっているが、「特に使ってみたいと思うサービスはない」(34.3%)が最多となるなど、さらなるサービスの充実が期待されている模様だ。


 調査は10月10日から10月11日にかけて、ネットスターがマクロミルに委託する形で実施。対象は中高生の子どもを持つ保護者で、有効回答数は1040件。

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