一般層へのスマートフォンの普及が進んだ2012年、スマートフォン向け不正アプリが急増し、騙しの手口も変化していることがトレンドマイクロの調査で分かった。
2011年12月に約1000個だった不正アプリの数は、2012年11月時点では31万4000個に達し、約1年で300倍以上に増加。端末の一般層への普及に伴って騙しの手口も変化しており、2012年の上半期まではゲームやアダルト、動画コンテンツの再生などといったユーザーの興味を引くアプリに偽装する手口が主流だったが、下半期にはバッテリーの持ちをよくするアプリやセキュリティソフトを偽装するなど、ユーザーのスマホに対する不満や不安につけ込む手口が広がった。具体的には8月に「Power Charge」「電池長持ち」「電波改善」「app電話帳リーダー」「無料電話」を、9月に「安心ウイルススキャン」を装った不正アプリが確認されたという。
また、FacebookやTwitterだけでなく、PinterestやInstagramといったSNSでユーザーに攻撃を仕掛ける例も確認されており、今後はSNSを入口にしてスマートフォンに不正アプリを感染させる攻撃が増加する可能性があるとしている。
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