調査会社ABI Researchが、モバイルアプリの公開、流通の場として一般的になったアプリストアを実装とイノベーションの2つの面から評価した。トップを獲得したのは、このカテゴリーを普及させたAppleの「App Store」。3位のMicrosoftは、イノベーションで高い評価を得ている。
ABI Researchが1月2日に発表したアプリストアランキングで、総合トップはApple「App Store」、次いでGoogle「Google Play」、Microsoft「Windows Phone Store」となった。
実装面では、マネタイズへの効果的なアプローチや市場シェア、膨大なラインナップ、品質管理が高い評価を得た総合首位のAppleがトップを獲得。Apple以外には、GoogleとBlackBerryのResearch In Motionがトップ3に選ばれている。
イノベーションでは、総合3位のMicrosoftがトップを獲得。ABI Researchは、アプリの検索と発見に対する斬新なアプローチ、利便性を高く評価している。Microsoftは単なるダウンロード数だけではなく、ユーザーの満足度や維持率も評価対象としており、この点が高い評価につながった。特にアプリの検索・発見のしやすさについては、ユーザーが最初にアプリストアを訪問した際、その後のアクションにつなげるためにストアのアプリラインナップの配列やハイライトなどが大きく左右するため、重要性が高まっていると述べている。なおイノベーション分野では、Appleが僅差で2位となり、Googleは3位だった。
ABI Researchのアナリストは、AppleがApp Storeで果たした業績を評価しながらも「上位アプリのランク付けを再考する時期にさしかかっている」とコメントしている。
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