炭都が新エネルギーの街へ、遊休地が6MWのメガソーラーに変わる自然エネルギー

三井不動産は企業の不動産管理や運用の一環としてメガソーラーを提案している。5カ所目は福岡県の大牟田市、石炭で栄えた街だ。

» 2013年10月08日 11時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 福岡県大牟田市と発電所の位置

 三井不動産が着々とメガソーラーを増やしている。同社のスタンスは企業のもつ不動産の管理、運用に関する戦略を手助けするために、遊休地の活用提案をした結果、メガソーラー建設に至ることがあるというもの。

 同社は2012年度に山口県と北海道、大分県の3カ所でメガソーラーに着工、2013年9月には青森県八戸市でも建設を開始している(関連記事)。2013年10月には5番目のメガソーラー事業に着手した。「(仮称)三井不動産 大牟田太陽光発電所計画」(出力6MW)である(図2)。

図2 メガソーラーの完成予想図。出典:三井不動産

 福岡県大牟田市大字唐船に三井金属鉱業がもつ遊休地(約7.4haのさら地)を20年間借り受け、メガソーラー事業を継続する計画だ。

 設計・調達・建設(EPC)では東光電気工事の協力を仰ぐ。太陽電池モジュールなどの設備は東芝の製品で固める。2014年度に完成を予定し、想定年間発電量として約670万kWhを見込む。固定価格買取制度(FIT)を用いて、全量を九州電力に売電する。売電単価は1kWh当たり40円(税別)である。

 なお、三井不動産が5カ所全てのメガソーラーを完成させると、合計出力は約68MWに達する。年間発電量は7200万kWhとなり、これは一般家庭2万世帯の消費電力量に相当するという。

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