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» 2015年09月10日 13時00分 公開

蓄電・発電機器:水素ステーションの設置費用半減へ、NEDOが7つのプロジェクト始動 (2/2)

[三島一孝,スマートジャパン]
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水素ステーションの建設コストを半減へ

 NEDOは今回のプロジェクトにおいて、水素ステーションの設置・運用における規制の見直しや構成機器のさらなる低コスト化に関する研究開発として、新たに7件のテーマを採択した。事業期間は2017年度までの3年間を予定しており、現在4〜5億円とされている水素ステーションの建設コストを今後半減し、水素ステーションのさらなる普及拡大につなげていく方針だ。

 今回採択した研究開発の1つが「液化水素ポンプ設置の技術基準化に向けたデータなどの取得」である。液化水素をポンプにより液体のまま昇圧して、送ガス蒸発器で気化・加温して蓄圧器やディスペンサーに水素を圧送するタイプの水素ステーション(液化水素ポンプ昇圧型)は、現行の水素ステーション(圧縮機昇圧型)に比べて、専有面積の省スペース化や、設備コスト・ランニングコストの低減が期待できる。そこで液化水素ポンプの設置に関する関連法規の整備や規制の適正化を実現するため、液化水素ポンプ設置の技術基準化に資するデータの取得について研究開発を行う。

photo 図3 圧縮機昇圧型と液化水素ポンプ昇圧型の違い ※出典:NEDO

CFRPの使用料を削減して低コストに

 さらに、フープラップ式複合圧力容器蓄圧器などの高圧水素機器・システムに関する技術開発も行う。スチール製ライナーを適用した「フープラップ式複合圧力容器蓄圧器(図4 Type2容器)」は、フルラップ式複合圧力容器蓄圧器(図4 Type3と4の容器)に比べて炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の使用量を削減でき、安価な蓄圧器の製造が期待できる。そこで、スチールの特性を反映した長寿命で低コストな水素ステーション用フープラップ式複合圧力容器蓄圧器の研究開発を進める。

photo 図4 水素ステーション用蓄圧器の種類 ※出典:NEDO

 今回の研究開発項目と委託先は以下の通りだ。

研究開発テーマ名 委託先
1 水素ステーションの設置・運用等における規制の適正化に関する研究開発 岩谷産業
2 水素ステーションにおける水素ガス品質管理方法の国際標準化に関する研究開発 住化分析センター
3 水素ステーション用Type2スチールライナー複合容器蓄圧器の研究開発 JFEスチール、JFEコンテイナー、三菱レイヨン
4 低コストタイプ2複合圧力容器蓄圧器の研究開発 日本製鋼所
5 有機ケミカルハイドライド法脱水素設備の水素ステーション用小型化・低コスト化 千代田化工建設
6 高圧水素機器用ホース等システム部材の研究開発 ブリヂストン、九州大学
7 高圧水素複合容器の最適設計に向けた繊維束/樹脂メゾメカニクスを基軸とする理論検討及び実証研究 東京大学、帝人、村田機械

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