KDDIも参入を発表、auショップで家庭用電力を販売電力供給サービス

KDDIは2015年10月20日、電力小売りの全面自由化に向け、電力小売事業に参入することを発表した。

» 2015年10月21日 11時00分 公開
[三島一孝スマートジャパン]

 KDDIは2015年10月20日に経済産業省資源エネルギー庁へ小売電気事業者の登録を申請し、2016年4月から電力小売りを開始する。同社は通信事業を「au」ブランドで展開しているが、電力小売りについても同ブランドを活用し「auでんき」として展開していく方針だ(図1)。

photo 図1 KDDIの電力小売事業「auでんき」のサービスロゴ 出典:KDDI

 「auでんき」のサービス提供にあたっては、全国約2500店舗のauショップやお客さまセンターなどを活用したカスタマーサポート体制を構築。約4400万のauユーザーを中心に全国(沖縄県・一部離島を除く)で「auでんき」を提供していく方針だ。

 電気料金と通信料金とのセット割引やスマートフォンを活用した便利でおトクなサービスの提供も予定する。エネルギーサービスの提供には、一般電気事業者などと連携し準備を進めていくとしている。サービスの詳細や提供開始に向けた具体的なスケジュールについては決定次第発表するという(図2)。

photo 図2 「auでんき」のサービス提供イメージ 出典:KDDI

電力小売りは群雄割拠へ

 2016年4月の家庭用電力小売りの完全自由化に向け、2015年8月からは事業に必要な「小売電気事業者」登録が開始されたが、大型参入が相次いでいる状況だ。通信・インターネット関連では、既に東京電力とソフトバンクが協業による電力と通信サービスのセット提案を行う発表をした(関連記事)他、楽天と丸紅も参入を発表(関連記事)。またガス会社の参入発表も続いており、東京ガス(関連記事)や大阪ガス(関連記事)も電力小売りを行う。

 小売電気事業者は現状では40社の審査通過が明らかにされている(関連記事)が、今後は大手企業を中心としたさらなる参入拡大に注目が集まっている。

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