ミツウロコは子会社であるミツウロコグリーンエネルギーを通じ、2016年4月から全面自由化される電力小売事業において、家庭用を含む低圧市場で電力販売を行うことを発表した。東京電力などの主要電力会社に比べて120kWh以上の価格を安くしていることが特徴である。
ミツウロコグループは1886年の創業以来、石炭から煉炭・豆炭、石油製品、LPガスなど、さまざまなエネルギーの供給を進めてきた。その子会社であるミツウロコグリーンエネルギーは、風力発電や木質バイオマス発電、太陽光発電など、再生可能エネルギーの発電を軸に電力の発電事業と小売事業などを展開している企業だ。国内5カ所の風力発電所と、2カ所のソーラー発電所、1カ所の木質バイオマス発電所を拠点に、年間約2億7000万kWh(キロワット時)の再生可能エネルギーでの発電を行っている。さらに、既に電力小売自由化が進んでいる特別高圧電力と高圧電力においては2015年度で年間約10億kWhの販売を見込むなど、豊富な実績を持つことが特徴である。
今回このミツウロコグリーンエネルギーを通じて、家庭向けを含む低圧向けの電力小売に参入する。既に2015年10月の第1回審査で小売電気事業者審査をパスしており(関連記事)、2016年4月から東北電力管内、東京電力管内、中部電力管内、関西電力管内で電力小売を行う。また、九州電力管内についても2016年4月からの電力小売を検討中だとしている(図1)。
既に2016年2月1日から特設サイトを用意し、事前予約の募集を開始。電気料金比較のシミューレーション機能なども用意し、電力料金の安さをアピールする。ミツウロコグリーンエネルギーの料金の特徴が「使用量の多い顧客への割引率の高さ」である。
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