テクノフロンティアの会場では、荷物の積み下ろしをする位置に送電側ユニットを設置し、搬送機に受電側ユニットを設置することで、充電のために搬送機を止めることなく、24時間稼働させ続けることが可能だというデモを行った(図3)。短時間の停止で必要な充電ができるのはキャパシタを蓄電デバイスに利用しているためでもあり、これにより移動距離間で使用する電力だけを充電するという仕組みを作ることができる。充電のためにどこかで搬送機を停止させる必要がなく、24時間工場内の搬送で必要な動作を取り続けることができるようになるのが特徴だ。
D-Broad COREの価格は171万6000円(希望小売価格)。ただ「システムにもよるが、保全のために必要だった人的リソースや稼働のための電力コスト、メンテナンスコストなどを低減できるため、トータルコストでは2〜3年で回収可能だ。既に工場用では多くの引き合いがある」とダイヘン ワイヤレス給電システム部 営業課 課長の菅根正之氏は述べている。今後はさらに小型の機種などの開発も進めており、工場自動化を実現するラインアップを増やしていくとしている。
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