サービスの対象となる新型プリウスPHVは、現行モデルの約2倍となる容量8.8kWhのリチウムイオン電池を搭載している。こうした改良により、ガソリンエンジンを使わずにモーターと蓄電池の電力だけで走行するEV走行距離は、現行モデルの26.4km(キロメートル)から60km程度と大幅に伸びる予定だ。
また、新型モデルの大きな特徴が背面への太陽光パネル搭載モデルを用意した点だ。ルーフ部分に最大出力180Wの太陽光パネルが設置されており、その電力を蓄電する12Vのニッケル水素バッテリーも搭載した。駐車中などに太陽光で発電した電力を活用し、走行中に駆動用バッテリーの電力消費を補うことで、EV走行距離や燃費の向上に貢献する。なお、エンジンを併用するハイブリッド走行時の燃費は37km/lを目標値としている。
トヨタはPHVつながるでんきサービスの提供により、新型プリウスPHVのユーザーにEVモードでより多く走行してもらうことで、結果的に環境負荷の軽減に貢献する狙いだ。また、同社では通信機能を持つ「コネクテッドカー」の普及、さらにこうした「つながるクルマ」を活用した新しいモビリティサービスの提供を目指している。今回のサービスの提供は、こうした戦略の中で掲げている「異業種企業との連携」の1つのかたちになるとしている。
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