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» 2017年02月02日 09時00分 公開

3分で分かるこれからの電力業界(6):電力×IT・デジタル――エネルギービジネスへのIoT活用 (3/3)

[江田健二,スマートジャパン]
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会社選びのチェックポイント

 IT・デジタル分野に特化した電力事業はまだ歴史が浅いため、会社の数はそれほど多くありません。まずは各社のホームページなどを参考に、その会社がIT・デジタル分野のどの事業領域に力を入れていこうとしているのか、どういったビジョンを掲げているのかをしっかりと調べることが大切です。

 さらに、各社の実績や事業規模を見ることも重要です。なぜなら、この分野の事業はデマンドレスポンスにせよネガワット取引にせよ、その特性上、ある程度の実績や規模、ネットワークを持った会社でないと事業継続していくことが難しいからです。当然、さまざまな先進的な技術力も必要とされますから、会社としてIT関連の堅固な技術基盤を持っているかどうかも重要なチェックポイントです。特に経営者自身のバックグラウンド(実績や経験)は重要です。その人の“デジタル感度”の高さが、その会社の信頼度を測るものさしと言えるからです。

 とはいえ、今挙げたようなチェックポイントはかなり専門性の高い分野であるため、各種データからその会社の本質を見極めるのは難しいかもしれません。ですが、少し厳しいことを言えば、企業ホームページや周辺情報からその辺りを的確に判断できる人でないと、たとえこの業界に入ったとしても後々苦労することになるのではないでしょうか。

 電力事業というよりIT・デジタル関連事業に興味があり、情報管理や分析などに関する高いスキルを持っているという人は、ぜひこの分野の仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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本稿は『3時間でわかるこれからの電力業界 ―マーケティング編― 5つのトレンドワードで見る電力ビジネスの未来』(江田健二 /一般社団法人エネルギー情報センター 著)からの転載です(アイティメディアの表記ルールに基づいて原本から表記を一部変更しています)。

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著者:江田健二氏
「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすく広くつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に執筆/講演活動などを実施。 富山県砺波市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。 アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。 エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社のCRMプロジェクト、大手化学メーカーのSCMプロジェクトなどに参画。その後起業、環境・エネルギービジネスの推進や企業のCSR活動を支援している。 RAUL株式会社 代表取締役、一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人エコマート運営委員。

一般社団法人エネルギー情報センター
エネルギーに関する正しい情報を客観的に分かりやすく広くつたえること、ITとエネルギーを融合させた新たなビジネスを創造することを目的に設立、運営。多くの人・組織が共に学び、考え、協力していく『場』となるプラットフォームを提供していきます。
URL http://eic-jp.org/


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