アンケート調査では、発電事業者の小売電気事業者等に対する卸取引の契約期間を尋ねている。対象は2021年度実績である。
図2は、契約期間別契約実績(kWhベース)について、各社の回答を、各社の2021年度の発電実績(kWhベース)で加重平均した結果である。kWhベースで加重平均することにより、回答件数よりも、量の面で実態を表していると考えられる。
本アンケート調査は、旧一般電気事業者と新電力の双方を対象としているため、回答選択肢の「社内・グループ内事業者向け」の太宗は、旧一電の発電部門から旧一電小売部門への取引を意味していると推測され、「グループ外の事業者向け」の多くは、旧一電発電部門から新電力への卸取引を意味すると推測される。
社内・グループ内事業者向け、および社外向けのいずれも、契約期間1年が最多となっている。また、10年以上といった長期契約の大半は社内・グループ内向けであるが、グループ外向け取引も一定量存在することが明らかとなった。
また、契約期間の実績に対して、発電事業者が希望する契約期間ポートフォリオについては、10年以上の長期契約の比率を増やしたい、との回答が多数であった。
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