鉄道分野のカーボンニュートラル化はどう進めるべきか、国交省が中間目標を公表法制度・規制(4/5 ページ)

» 2023年05月25日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

鉄道の脱炭素化に向けた取り組みの方向性

「鉄道分野におけるカーボンニュートラル加速化検討会」の2022年度中間とりまとめでは、鉄道の脱炭素化に向けた取り組みの方向性として、以下の3つの類型が示された。

1.地産地消型(地域内での鉄道・地域連携)

  • 鉄道:未利用空間再エネ発電・送電、エネルギー貯蔵、駅ビル利用
  • 地域:未利用地・卒 FIT 再エネ発電、エネルギー貯蔵、公共施設・病院・災害時利用

2.産地直送型(広域的な鉄道・エネルギー産業連携)

  • 鉄道:未利用空間送電、蓄電池による電気輸送、未利用空間水素パイプライン、水素貨物輸送、水素供給拠点(総合水素ステーション)
  • エネ:地域間連系線増強、大規模再エネ発電、グリーン水素サプライチェーン構築

3.新電車型(ローカル線の進化)

  • 技術開発:燃料電池鉄道車両(中長期)、電源車(短期)
  • その他: 技術基準、国際標準、規制の見直し、国際展開

 これらの構成要素を取り組みの観点ごとに分類した、「2H3T」として整理されている。

表3.鉄道脱炭素 取り組みの分類「2H3T」 出典:鉄道分野カーボンニュートラル検討会

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