新モデルは現行モデルと同様に、蓄電ユニットごとバッテリーマネジメントシステムを搭載しており、それぞれを独立して管理することができる。これにより、一つの蓄電ユニットにトラブルが生じても、他のモジュールは影響を受けることがなく、故障した部分のみの交換が可能だ。
蓄電ユニットには1台につき8個のセルを内蔵。新モデルではこのセルを監視するセンサーが4つ内蔵されており、24時間365日、高精度にセルの状態をモニタリングすることが可能だという。
新モデルは耐久性や、万が一を想定した安全機能の面でも強化を図っている。現行モデルの防護等級はIP65だったのに対し、新モデルはより等級の高いIP66に準拠。防水性能が向上しており、40cmの浸水状態でも数日間にわたって安全に機能を保てるという。筐体は最大5トンの圧力にも耐えられる堅牢性を備え、災害時や万が一の事故による外部衝撃からも内部を保護しやすい設計とした。
さらに蓄電池の導入において懸念される、火災トラブルにも配慮した機能を搭載した。新モデルでは火災が発生した場合、瞬時に火を検知して酸素濃度を低減し、瞬時にに消化を行う機能が組み込まれている。
ファーウェイでは現在この新モデルについて、日本国内での販売に向けて各種の認証取得を進めており、2025年中に受注を開始する計画だ。また、当面はユーザーの幅広いニーズに対応するため、現行モデルも並行して販売を行う予定としている。
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