では、実際にどのように通信が行われているのでしょうか。多くの通信機器(データロガー)には、SIMカードスロットが搭載されています。これは、スマートフォンと同じように、携帯電話回線(LTE/4G)を使ってインターネットに接続するためのものです。実際の通信の流れは以下のようになります・
この仕組み自体は、一般的なIoT(Internet of Things)機器と同じです。問題は、この通信経路をどのように保護するか、という点にあります。
ここで、産業用太陽光発電市場の現状について触れておく必要があります。実は、日本の産業用太陽光発電システムにおいて、海外製(特に中国製)の機器は圧倒的なシェアを占めています。PCSに限って言えば、おそらく7割以上が海外製ではないでしょうか。
これは単に「安いから」という理由だけではありません。新たな規制などへの対応や、製品性能の向上に向けた技術革新のスピード、大量生産による安定供給と品質の両立、それによる納期の短さ、日本法人による充実したサポート体制など、さまざまな理由が挙げられます。特に、先ほど述べた「出力抑制」への対応など、新しい制度への技術的対応は、むしろ海外メーカーの方が早かったという事実もあります。
今回は、問題の背景と産業用太陽光発電システムの基本的な仕組みについて説明しました。通信機能が必要な理由と、その仕組みについてご理解いただけたでしょうか。
次回は、より技術的な観点から、実際にどのようなセキュリティリスクが存在するのか、そして巷で噂される「隠された通信機能」は本当に存在するのか、といった点について詳しく検証していきます。
電波暗室での測定により隠し機能は必ず発見できるという事実や、実際に想定される攻撃シナリオの実現可能性について、具体的な数字を交えて解説する予定です。
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