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» 2012年02月29日 14時30分 UPDATE

新大学生がWindowsを買いたくなるマーケティング戦略とは? マイクロソフト主催コンテスト

日本マイクロソフトは、現役の大学生や大学院生を対象とした「Windowsマーケティングコンテスト」を開催。自宅学生をターゲットとしたプランが最優秀賞に選ばれた。

[上口翔子,Business Media 誠]
shk_ms01.jpg Windowsマーケティングコンテスト会場の様子

 4月に入学する新大学生にWindows PCを購入してもらうには? こんなお題のマーケティングプランを大学生自身が考案するというコンテストが開催された。日本マイクロソフトが現役の大学生や大学院生を対象とした「Windowsマーケティングコンテスト」だ。

 2人以上の参加を義務付けたチーム参加性のコンテスト。1月19日からの応募で集まった57チーム中、書類審査を通過した8チームが2月27日のプレゼンテーション審査に進出。同日の予選、決勝戦を経て最優秀賞、優秀賞、WDLC(ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム)賞が決定した。

 評価ポイントは「実現可能性」「収益性」「継続性」「プレゼンテーションスキル」「質疑応答での明確な返答」など主に5点。商材の強みや市場を理解した上でプランを考えているか、数値は正しいか、長期的視点で検討しているかなどを評価したという。

 最優秀賞に輝いたのは、立教大学 経営学部3年の山口亮さんと、明治大学国際日本学部3年の新田健人さんによるチームMSH。高校時代の同級生コンビだ。大都市に住む自宅学生に向けて、本人と保護者の双方にPCの必要性を認識させるマーケティングプランを企画した。

 大学生の入学時PC購入率を「1人暮らし学生」「自宅学生」別に分類し、大都市で約23万人いる後者に対してWindows PCの必要性を訴えるマーケティングプランである。「自宅学生は家族兼用のPCがある場合が多く、入学時に自分専用のPCを購入する人は約半数。その層に対して一人一台PCが必要だということを訴えることで購入率を5%増加させる」(チームMSH)



 具体的なアプローチはこうだ。学生向けには「Your Best Windows」というWeb上のプラットフォームを提供し、入学予定の大学や学部、居住形態、興味のあるサークル、PCの予算、使用用途の情報を入力してもらう。入力が完了した学生は自分と共通する属性が多い人を中心につながり、気になった人の情報を閲覧できる。在学中の学生の情報も参照できるので、先輩が使用しているPCの機種や使用用途などを事前にチェックできるというわけだ。


  在学生のPC利用シーンを知ることで、PC、中でもリポート作成に使用するOffice製品を搭載するWindows PCが大学生活において必要不可欠であることを示す

 保護者に対しては、目に触れる機会の多い電車の中釣り広告や大学からの公式発行資料への折り込み広告でアプローチする。意思決定者、購入者に当たる層に働きかけることで、十分なマーケティング効果を見込む。

 プレゼンテーションでは、こうしたアプローチ方法の他にMacと比較した場合のWindowsの特徴として複数メーカーが出荷している点を紹介。種類が豊富なので好みの機種を選べる一方、MacのAppleロゴのように一目でWindowsブランドであることが分かりにくい。従って「視覚的にこうしたデザインの端末がWindows」というよりは「こういうサービス、機能が使えるのがWindows」に重きを置いてプロモーションをする方向性を示した。

 収益性については、売り上げが自宅学生の5%に当たる1万1500人×PC1台10万円換算=11億5000万円。広告費など必要経費9億2536万円を差し引いて2億2464万円の利益が生まれる計算だ。

 審査員からはターゲットが明確で、綿密な市場調査を行っている点などが評価された。競合であるMacと比較した場合のWindowsの優位性などもプレゼンテーションの中で触れていることも高ポイントだったようだ。一方、収益性や広告方法については、本当にそれでよいのか、検討すべき項目があるという指摘も入った。

shk_ms06.jpg 左からチームCPPの早稲田大学商学部3年の蒋詩豪さん、慶應義塾大学環境情報学部3年の塚田光さん。チームMSHの山口さん、新田さん。チーム92の慶應義塾大学総合政策学部1年の伊谷陽祐さん、慶應義塾大学文学部1年の仲本真理子さん、慶應義塾大学総合政策学部1年の諸角早智さん

 優秀賞は、1人暮らしの新大学生をメインターゲットに不動産屋と提携して4年間のうちWindows PC 2台分の購入費とサポート費などをセットとしたパッケージ商品を展開するプランを発表したチームCPP。WDLC賞は参加費1万円でWindowsの使い方などを解説するeラーニングや、「Windowsを使うとこうしたことができる、役立つ」という事例集を紹介する会員制サービス「Way to Dream」を考案したチーム92がそれぞれ受賞した。

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