島根のPFI刑務所、RFIDや指紋認証を用いたシステムで受刑者を管理

国と民間が共同で運営するPFI刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」は、RFIDやカメラ、指紋認証を用いた入退室管理システムを導入した。入退室管理の効率化を目指す。

» 2008年10月17日 14時03分 公開
[ITmedia]

 民間の運営手法と資金を使って、官民共同で運営するPFI刑務所の島根あさひ社会復帰促進センターは、RFIDやカメラ、指紋認証を組み合わせた「統合入退室管理システム」を導入した。入退出管理を迅速に行い、職員の業務効率を上げることを狙いとする。システムを提供するNECが10月17日に発表した。

 同システムは、カメラと指紋認証のシステムを使い、敷地内の位置情報を把握して、入退室を管理するもの。受刑者や職員にRFIDタグを与え、施設内の3000カ所に設置したRFIDアンテナとカメラを使い、位置情報をセンターで一元管理する。重要な場所には指紋認証システムを設置し、なりすましや複数人数による侵入を防ぐ。

 指紋認証機能を搭載した専用のキオスク端末37台も導入した。受刑者の領置物品の受け渡しや購入した物品の要求に使う。NECによると「総務や面会/物品予約のシステムも納入した」。

 島根あさひ社会復帰促進センターは、国と民間が共同で運営に参加する「PFI方式」で事業を展開する島根あさひソーシャルサポートが、施設の建設や維持管理、運営などを行う場所。10月1日に開所した。

 NECは、RFIDを用いた位置情報管理システム、生体認証、カメラシステムなどを組み合わせたセキュリティシステムの導入を、医療現場、原子力発電所、工場などに展開していく。

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