2008年の半導体市場、マイナス成長に

世界的な不況の影響で、2008年の半導体売上高は前年から減少。2009年はさらに下降しそうだという。

» 2009年04月09日 09時29分 公開
[ITmedia]

 2008年の世界半導体売上高は前年から5.4%減少して2550億ドルとなった。米調査会社Gartnerが4月8日に報告した。

 Gartnerによると、半導体販売は2008年前半は持ちこたえていたが、景気低迷に伴って第3四半期から減速し始め、第4四半期に急速に悪化した。不況の影響もあり、2009年はさらに下降しそうだという。

 メーカー別では、Intelが17年連続で1位を維持。市場シェアは13.3%に増えたが、NOR型フラッシュメモリ事業のスピンオフにより売上高は0.5%減少した。ノートPC向けプロセッサが好調で、成長率は業界平均を上回った。

 2位のSamsung Electronicsは、主力製品のDRAMとNAND型フラッシュメモリが供給過剰から価格急落に見舞われ、売上高が15%減少した。

2008年の世界半導体メーカー売上高トップ10(単位:100万ドル)
順位 社名 売上高 市場シェア(%) 対前年伸び率(%)
1 Intel 33,814 13.3 -0.5
2 Samsung Electronics 17,391 6.8 -15.0
3 東芝 10,601 4.2 -10.3
4 Texas Instruments 10,593 4.2 -10.0
5 STMicroelectronics 10,270 4.0 3.1
6 Infineon Technologies(Qimonda含む) 8,461 3.3 -17.0
7 ルネサステクノロジ 7,081 2.8 -11.5
8 QUALCOMM 6,477 2.5 15.3
9 Hynix Semiconductor 6,010 2.4 -34.0
10 NECエレクトロニクス 5,770 2.3 3.2
その他 138,545 54.3 -3.1
合計 255,013 100.0 -5.4
(資料:Gartner)

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