旭化成、インメモリ技術を利用した国内最大級の情報活用基盤を構築導入事例

旭化成は、ERPシステムで扱う大量の業務データのリアルタイム分析・把握を実現する情報活用基盤を構築した。

» 2013年07月01日 16時38分 公開
[ITmedia]

 旭化成は、ERPシステム統合プロジェクトの一環として、ERPシステムで扱う大量の業務データのリアルタイム分析・把握を実現する情報活用基盤を構築した。これを手掛けたNECとアビームコンサルティングが7月1日に発表した。SAPのインメモリソフトウェア「SAP HANA」を活用して構築したもので、同製品を採用した国内最大級の事例だという。

 旭化成は近年、あらゆる局面においてグローバルレベルで起こる大きな変化へ柔軟に対応すべく、事業領域の中で「選択」と「集中」を進めることでグループの経営資源を集中し、さらなる成長のための経営基盤強化を図ってきたという。今回のERPシステム統合プロジェクトは、旭化成グループにおける組織変更への迅速かつ効率的な対応とシステムの保守・運用コスト削減を可能にし、これらを基盤として、グループ全体のタイムリーな情報把握による経営のスピードアップに貢献することを目指している。

 同社が構築した情報活用基盤は、統合したERPシステムで扱う会計・生産・購買・販売・物流などの大量の業務データを、SAP HANAを活用して高速処理し、会社/事業/工程単位のコスト分析レポートなど業績管理・各種データ分析に必要な業務レポートや、利用者が分析軸を任意に設定したレポートをリアルタイムに提供する。これにより、分析・把握の迅速化を実現し、旭化成の競争力向上に貢献するとしている。

 NECとアビームコンサルティングは、SAP製品を活用したさまざまなプロジェクトの経験・実績や、プロジェクトマネジメント力を有しているとし、旭化成は2社が強みとするSAPとのグローバルな協業関係に基づくSAP HANAへの総合的な技術対応力などを評価し、システムの構築に至ったという。

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