「そんなの女性差別よ!」ディルバート(438)

夫婦ゲンカにありそうなやりとりですが、独り者のディルバートには難しい対応だったのかも?

» 2016年03月03日 08時00分 公開

あなた、ウォーリーが話すとちゃんと聞くのに、私の話は聞かない


彼がしゃべる一言一言に注目するくせに、私が話そうとすると5秒で上の空


アイコンタクトもウォーリーのほうが多い。あなた、私が喋ってるときなんか半分も見てない


あなたの心の奥底、DNAの中まで女性蔑視なのよ。私が話すことをまともに聞こうともしない


他に説明がつかないので無駄な言い訳はやめて


二人に対して同じだけの関心を示しているさ。ただ、君の話は冗長なんだ


あんたたち二人とも大嫌い


まずかったかな?

まぁな


  


 どこか夫婦ゲンカのようなやりとり、独り者のディルバートには対応が難しいようで……。

 アリスの文句には、何を話しても上の空の夫に対する妻の文句でよく使われる表現がちりばめられています。例えば、4コマ目の“you don't take me seriously”とは「真面目に受け止めてくれない」と、自分の話に耳を傾けてくれない、適当にあしらわれていると感じる相手に使います。

 またfull attentionは「細心の注意」とか「十分に注目/配慮する」という意味で、パーティの主賓を紹介するときに“Please give him/her your full attention”というと「彼/彼女に注目してください」などと言います。心ここにあらずの夫に対して奥さんが“You never give me your full attention(あなた、私のことちっとも配慮してくれない)”と攻めるわけです。

 Play it rightとは、もともとplay your cards rightという表現で、「うまく立ち回ること」を指します。“If you play it right, you may get a promotion(うまく立ち回れば昇進するかもしれないよ)”と使います。よって、その逆「まずい対応をした」は、8コマ目にある“play it wrong”となります。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


photo 職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ