テッドって薄気味悪くて無能だったわ。彼の負け犬エネルギーにやられるのはイヤ
今日中にもう1人クビにしない限り、お前には他の選択肢はないぞ
分かった、1時間ちょうだい。その間にちょっと人を裏切って悪評を広めてくるわ
(まぁ、ほっといて事態が自然に解決するのを待つとしよう)
すてきな椅子ね……
(なぜ突然ボクの“闘争、いや逃走本能”が目覚めた?)
ディルバート、君の本能は正しいのだよ。早く身を隠して! さもないと椅子、いや、職を奪われるぞ!
ギリシャの格言に“An open enemy is better than a false friend.”(あからさまな敵の方が偽りの友より良い)というのがありますが、6コマ目の“backstabbing”とは、文字通り「背中から刺す」、つまり人への裏切りや背信を意味します。友人のフリをして影でその人を非難し、名誉を傷つけようとする行為です。
似たような言葉に“backbiting”という言葉がありますが、こちらもその場にいない誰かについて悪口を言うときに使う言葉です。他に“talk behind someone's back”ともいいます。しかし“backstabbing”が、意識的に友達をおとしめる裏切り行為であるのに対して、“backbiting”は単に相手がいないところで悪口を言うことで、故意に裏切る意味合いはありません。
ちなみに相手がいてもいなくても悪口を言うことを“badmouthing”と言います。アリスはどちらかというとこちらだと思ったのですが、椅子のためなら……!?
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登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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