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» 2009年03月19日 16時00分 UPDATE

速くてキレイな特大ノート:「VAIO type A」の写真特化モデルを検証する (1/4)

人気ミニノートPC「VAIO type P」の対極に位置するのが、18.4型ワイド液晶搭載ノートPC「VAIO type A」だ。写真特化モデルの圧倒的な性能に迫る。

[都築航一(撮影:矢野渉),ITmedia]

写真にフォーカスした最上位VAIOノート

tm_0903va01.jpg 「VAIO type A フォトエディション VGN-AW71JB」

 2008年の秋以来、なぜか家電量販店のデジタル一眼レフカメラコーナーに陳列されているノートPCがある。“写真編集に特化したPC”というジャンルを切り開いた、ソニーのハイエンドノート「VAIO type A フォトエディション」だ。

 デジタル写真編集を快適に行なうため、PCに求められる要素を考えてみると、正確な色再現性を持つディスプレイはいうまでもないが、RAW現像などの重い作業をすばやく行なえるよう、高性能なCPUや大容量のメインメモリ、それに高速かつ大容量のストレージも重要だ。さらには撮影済みデータの高速読み込みが可能なインタフェースもほしくなる。すなわち、写真編集用PCのあるべき姿を追求すると、必然的にハイスペックな製品ができあがる。

 今回は店頭販売向けの2009年春モデル「VGN-AW71JB」を取り上げ、ソニーが提唱する“写真編集ソリューション”の内容に迫ってみたい。具体的には、VAIO type Aが実現する動画編集ソリューションである「VAIO type A ビデオエディション」との比較を交えながら、4つの想定利用シーンに即して、機能や使い勝手について考えてみる。

ハードもソフトも底上げされた基本スペック

 VGN-AW71JBは、2008年9月に投入された最初のフォトエディション「VGN-AW70B/Q」の基本デザインを踏襲しつつ、CPUやメモリ、HDDといった基本スペックを強化している。18.4型ワイドという巨大な液晶ディスプレイを装備するだけあって、本体サイズは437.2(幅)×288.9(奥行き)×36.9〜39.7(高さ)ミリと大きく、重量は約3.95キロも重い。まさにヘビー級のノートPCだ。

tm_0903va02.jpg 底面のネジで固定されたカバーを外すと、2基のSO-DIMMメモリスロットと2基の2.5インチSerial ATA HDDベイが現れる。メモリはDDR3ではなく、DDR2だ。本体底面にはバスレフ型のサブウーファも内蔵する

 まずはPCとしての基本スペックを簡単にチェックしておこう。CPUは2.66GHzで動作するCore 2 Duo T9550(2次キャッシュ6Mバイト)、メインメモリはPC2-6400 DDR2-800の2Gバイトモジュールを2枚積んだ4Gバイト構成(最大8Gバイト)へとそれぞれ強化。メモリをフルに使い切るべく、OSが64ビット版のWindows Vista Home Premium(SP1)へと変更されたのもトピックだ。

 なお、チップセットはIntel PM45 Expressチップセット、GPUは512Mバイトのグラフィックスメモリを積んだNVIDIAのGeForce 9600M GTを引き続き採用している。この辺りの基本スペックはビデオエディションの「VGN-AW51JGB」も共通だ。

 HDDについては、両モデルとも320Gバイト/7200rpmの2.5インチSerial ATAドライブを2台搭載し、計640Gバイトの大容量を確保しているが、フォトエディションだけは前モデル同様、RAID 0のストライピングで接続されており、読み書きの速度には差がつくハズだ(ベンチマークテストの結果は後述)。なお、光学ドライブとしては2層BD-R/REへの書き込みに対応したBlu-ray Discドライブが引き続きおごられている。

 もうひとつ、フォトエディションらしいスペックとしては、デジタル一眼レフカメラで撮影した写真データをすばやくPCに吸い上げられるよう、本体に内蔵されたCFスロットがUDMAに対応している点も挙げられる(ビデオエディションのCFスロットもUDMA対応)。もちろん、SDメモリーカード(SDHC対応)/MMCやメモリースティックPROの読み書きが可能なスロットも別途備えている。

tm_0903va03.jpgtm_0903va04.jpg 前面にSDメモリーカード(SDHC対応)/MMCスロットとメモリースティックPROスロット、ワイヤレス通信機能のスイッチを配置(写真=左)。ワイヤレス通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト準拠)の無線LANとBluetooth 2.1+EDRを備えている。背面にバッテリーパックが装着されている(写真=右)

tm_0903va05.jpgtm_0903va06.jpg 左側面には、1基のUSB 2.0、アナログRGB出力、HDMI出力、ExpressCard/34スロット、UDMA対応CFスロット、4ピンのIEEE1394を装備(写真=左)。右側面には、ヘッドフォン/光デジタル音声出力、マイク入力、2基のUSB 2.0、Blu-ray Discドライブ、1000BASE-Tの有線LAN、モデム、電源ボタンが並ぶ(写真=右)。USB 2.0ポートは左右に振り分けられているが、合計3基と大型ボディの割に数が少なめだ

tm_0903va07.jpgtm_0903va08.jpgtm_0903va09.jpg デバイスマネージャで見たVGN-AW71JBのスペック

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