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英iFIからハイレゾ対応の超レトロな管球式ミニコンポ「iFI Retro Stereo 50」が登場秋のヘッドフォン祭2014

» 2014年10月24日 13時08分 公開
[ITmedia]

 トップウイングは、10月25日に開幕する「秋のヘッドフォン祭2014」に英iFI-Audioの「iFI Retro Stereo 50」最終量産型プロトタイプを参考出品する。レトロな外観とは裏腹に、同社の「micro iDSD」同様、DSD 512(24.6MHz)や最大768kHzのPCM音源を再生できる。

「iFI Retro Stereo 50」

 時代に影響されない古典的なアンプにインスピレーションを得たという管球式ミニコンポシステム。真空管「EL84」4本と「ECF82」2本を用いたプッシュプル式の古典的な管球式アンプにバーブラウンの最新チップセットを組み合わせ、USB入力でハイレゾ音源をそのまま再生できるようにした。

外観からは想像できない対応ファイルフォーマット

 スピーカーのキャビネットは竹製で、1インチのシルクドームツィーターと5インチのペーパーコーンドライバーを搭載。クロスオーバー回路は使用せず、アコースティックな手法で10kHz付近のクロスオーバーを実現している。

スピーカーの構造

 BluetoothとNFCも搭載し、スマートフォンなどの対応機器から手軽にワイヤレス再生が可能だ。コーデックは通常のSBCに加えてapt-Xをサポートする。

 ヘッドフォンアンプも注力した部分。3.5ミリミニジャックと6.3ミリ標準ジャックの両方を備え、とくに標準ジャックは最大出力8000ミリワットと「micro iDSDのTurboモードのさらに倍という強烈なパワー」を誇る。例えばゼンハイザー「HD800」やAudeze、Hifi-manなど電力を多く必要とするヘッドフォンにも対応するという。「地球上のどんな低能率、高インピーダンスなヘッドフォンでも真空管サウンドで完全に鳴らし切る」(同社)。

スピーカーを横置きにすれば高さがぴったり

 また、iFIのフォノイコライザー「iPhono」の回路をそのまま内蔵したことにより、アナログレコードも高品位で再生できるという(MC/MM)。背面にはiPhoneやAndroid端末の接続に対応するUSB 3.0端子のほか、192kHz入力対応の光デジタル入力、アナログ外部入力などを備えた。

 このユニークなミニコンポは、2015年の初頭に発売される見通し。価格は、本体とスピーカーのセットで28万円。本体のみで16万円、スピーカーシステムは14万円(すべて税別、予価)を見込んでいる。

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