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ポメラ「DM200」徹底レビュー 通信機能の強化はアリなのか?(1/3 ページ)

» 2016年11月09日 06時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]
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 キングジムのテキスト入力専用マシン「ポメラ」シリーズから新モデルの「DM200」が登場した。本体を開くと直ちに起動する手軽さ、打ちやすいキーボードなどポメラの特徴はそのままに、外部とデータをやりとりするための機能を追加した注目モデルだ。

 2回にわたってお届けしているレビューの前編では、ポメラに求められる携帯性やキーボードの使い勝手、専用のATOK、電子辞書機能などを一通りチェックした。後編となる今回は、注目の新機能となる「ポメラSync」や「アップロード」を中心に見ていこう。

DM200 キングジムのポメラ最新モデル「DM200」。ボディーカラーはブラックで統一されており、表面はシンプルなデザインだ
DM200 キーボードのキーピッチは横が約17mmで縦が約15.5mm、キーストロークは約1.5mmを確保した。7型のモノクロ液晶ディスプレイを備えている

「ポメラSync」は実用性に疑問符

 DM200から新たに搭載されたデータの同期機能は、1つが「ポメラSync」、もう1つが「アップロード」だ。DM200はWi-Fiを搭載しており、これらの機能を利用する際のみWi-Fiがオンになることで、バッテリーの消費をなるべく抑えるように設計されている。

 まずはポメラSync。Gmailアカウントを経由し、iOSならびにmacOSとのメモの同期が行える機能だ。同期は双方向に行われるので、DM200で加筆したテキストをiPhoneのメモ帳で開いてさらに加筆した後、あらためてDM200で加工できる。

 ただしこの機能、個人的にはやや的外れな印象が強い。というのも筆者の場合、ポメラで作成するテキストはあくまで「下書き」、かつiPhone/iPadのメモもやはり「下書き」で、欲しいのは「下書きを仕上げられる」デバイス、具体的にはPCとの同期機能だからだ。

 ポメラとPCでテキストを加筆しつつ、最終的にPCに持っていって仕上げる……というフローは、この機能では実現できない。Macであればメモアプリを使って双方向の編集は行えるのだが、任意のエディタを選ぶことはできない。

 実際の同期手順も面倒だ。メニューから「ポメラSync」を選ぶと、まずネットワークへの接続が行われ、それが完了して初めてポメラSync、つまり同期処理が実行される。この際、それぞれの処理が連続して行われれば何の問題もないのだが、ネットワークへの接続完了後、あらためてポメラSyncの「開始」ボタンを押さなくてはいけない。

 恐らく選択中のGoogleアカウントを確認させるためだろうが、所要時間もネットワークへの接続だけで20秒前後、さらに同期で50秒ほどかかるなど煩雑だ。

DM200 まずは「ツール」から「ポメラSync」を選択。あらかじめショートカットを割り当てて呼び出しやすくしておいてもよいだろう
DM200 あらかじめ登録しておいたWi-Fiネットワークへの接続が行われる
DM200 ネットワークへの接続が完了したら、正しいGoogleアカウントが選択されているかを確認したうえで「開始」をクリックする
DM200 アカウント接続中。ここでもしばらく待たされる
DM200 ポメラSync中。現状では数秒程度だが、ファイル数が増えると所要時間は延びそうだ
DM200 ポメラSyncが完了。Enterキーを押してようやく一通りの同期が完了する。ここまでで開始からおよそ1分半ほどかかっている
DM200DM200 iPhoneのメモを開くと「pomera_sync」というフォルダができており、同期したファイルはその中にある(画像=左)。同期したファイル。タップすることで開いて編集が行える(画像=右)
DM200 通常のメモと同じように編集が行える。双方向での同期に対応している
DM200 Macで表示したところ。こちらもやはり編集が行えるが、エディタを指定できるほどの自由度はない
DM200 Gmail上では「pomera_sync」というラベルが付いたメールとして保存されている。こちらは編集は行えず、参照のみだ。添付ファイルではなく、メールの本文として貼り付けられている

 むしろせっかくWi-Fi対応で同期ができるのであれば、GoogleドライブでもDropboxでも構わないので、特定フォルダ内のテキストファイルを丸ごと同期してくれれば、プラットフォームを問わないうえに好みのエディタも使えて文句なしだったのだが、少なくともこのポメラSyncについては、そうしたニーズを満たしていない。

 バッテリーの消費を抑えるためのやむを得ない方法なのかもしれないが、少々奇をてらいすぎているように感じる。

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