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» 2004年03月24日 16時33分 UPDATE

月額3900円でFOMA・iモード使い放題〜「パケ・ホーダイ」

ドコモは月額3900円で、FOMAのiモードサービスが使い放題になるパケット定額プラン「パケ・ホーダイ」を6月1日から開始する。すべてのFOMA端末で利用でき、FOMAプラン67以上が対象。パケットパックも5月1日から値下げする。KDDIよりも定額料金を安くし、価格競争もいとわない。

[斎藤健二,ITmedia]

 NTTドコモは3月24日、FOMAのiモードパケット料金定額制「パケ・ホーダイ」を発表した。既存製品も含め、FOMA全端末で利用できる。

 6月1日から実施し定額料金は月額3900円。ただし基本料金が6700円の「FOMAプラン67」以上のプランに加入している必要がある。最低で月額1万600円が必要(別途iモード料金150円)。FOMAプラン67以上の加入者はFOMA全体の約3割。

 ドコモは定額制の導入によって一時的にARPUが下がっても、新たなビジネスモデルの導入によってそれをカバーする考えだ(2月27日の記事参照)。現在、50xなどのPDCに比べてFOMAのARPUは2〜3割高いが、「定額制を入れるとその分は下がる。単にトラフィックに依存しないで、新たな収入源を探す」と、立川敬二社長。

 新しい収入源は、同氏が「リアル連動」と呼ぶ外部機器との連携に求める。徐々に赤外線や非接触ICチップ──FeliCaなど外部インタフェースの搭載を進めてきた同社だが、通信とトランザクションなどを組み合わせて「新スキームで新ビジネスを始める」(立川氏)目論見だ。

定額はiモード利用のみ〜併せてパケットパック値下げ

 ドコモはKDDI同様、iモード以外の定額制導入には否定的だ。定額で利用できる通信は、iモード閲覧、iモードメール、iアプリからの通信、ファイルダウンロードなど端末自体で操作する通信に限る。立川氏は「(PCやPDAは)常時つながってしまうので、(定額制を入れると)スペクトラムを占有してしまう可能性がある」と説明した。

 代わりに、PCやPDAユーザー向けとして5月1日からパケットパックを値下げする。月額1000円の安価なパックでは、月額料金を半額とした。

名称 月額料金 パケット単価
パケットパック20→パケットパック10 2000円→1000円 0.1円/パケット
パケットパック40→パケットパック30 4000円→3000円 0.05円/パケット
パケットパック80→パケットパック60 8000円→6000円 0.02円/パケット
変更にあたってユーザーは契約を再度行う必要はなく、「プランは自動更新される」(ドコモ)。なお、パケ・ホーダイとパケットパックを併せて加入することも可能。PCやPDAで利用した際にはパケットパックのパケット料金が適用される

当初は、音声プラン6700円以上が対象

 パケ・ホーダイは月額6700円の音声プラン「FOMAプラン67」以上のユーザーが対象。「初めての試みなので、全員を対象にはしない」と立川氏は話し、今後の利用動向を見て対象を広げていく計画だ。

 また、定額制に向けた新コンテンツなどの予定は現在のところない。「コンテンツに影響を与えないという観点で定額を入れた。(KDDIの)EZチャンネルのようなものは考えていない」(立川氏)。

定額制パケットは、優先度下げる

 今回、パケット定額制が実現できた技術的背景には、「ベストエフォートの中でクラス分けをする格好で、ネットワーク制御ができるようになった」(立川氏)ことがある。

 基地局から送信されるパケットに優先度を付け、通常プランのパケットを優先する。ネットワークが混んできた場合は、定額制ユーザーから受信スピードが落ちることになる。FOMAは下り最大384Kbpsだが、混雑したネットワークでは定額制ユーザーの通信速度は300Kbps程度になるという。このネットワーク制御は基地局のソフト制御のみで実現しており、上り方向の通信はクラス分けされない。

 KDDIの定額制プランでは、パケット専用のチャンネルを設け、従来の通信に影響が出ない通信方式を用いている。

KDDIの定額制も意識

 携帯電話のパケット定額制は、KDDIが昨年11月に月額4200円で導入(2003年10月の記事参照)。新通信方式の「CDMA 1X WIN」のみであることから、2月末時点で利用者は約20万人と普及はまだこれからだが(3月18日の記事参照)、パケット料金を気にせずにコンテンツにアクセスできるため、ユーザーのコンテンツ利用の増加などに結びついた。1X WINでパケット定額制を利用する際の月額最低料金は、8100円(パケット定額4200円+月額基本料3900円、別途EZ WINコース300円が必要)。

 立川氏は、パケットパックの値下げや定額制は3G導入時の目算の延長線上にあるとしながらも、先に定額制を導入したKDDIも強く意識している。定額料金3900円と、KDDIの4200円を上回る価格設定からも、それが見て取れる。

 「(KDDIとの)価格競争になるかどうかは、競争の余地があるならやったらいい。3Gのほうが2Gよりもネットワーク効率がいいからコストダウンになる。まだその延長戦上にある。(KDDIが)もっと安くできるのならやったらいい」

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