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» 2004年08月30日 17時38分 UPDATE

SVG【えすぶいじー】

携帯電話で利用できる画像フォーマットが多様化している。中でも注目されるのは、サイズが小さく、拡大縮小が自由なベクタ形式のフォーマットだ。

[江戸川,ITmedia]

 SVG(Scalable Vector Graphics)は、W3Cによって標準化された、ベクトル(ベクタ)形式の画像フォーマット。XMLを利用し、線の曲がり方や太さなどの情報をテキストデータとして記述する。

 よく知られる画像フォーマットにはJPEGやGIF、PNGなどがあるが、いずれもビットマップ(ラスタ)形式で、点(画素)の集まりで画像を表現している。そのため画像を拡大させた場合、斜めの線がギザギザの階段状になるシャギーが発生する。

 一方、ベクトル形式では画像の情報を数式の形で要素ごとに表しており、拡大、縮小、変形させた場合の画像も数式のまま再現される。そのためシャギーのない滑らかな画像が高速で描画される。また、テキストデータであるため、サーチエンジンで検索されるように別途データを埋め込めるほか、ファイルサイズを小さくできるというメリットもある。

 SVGはモバイルでの利用も推進されており、2003年1月には、Mobile SVG ProfilesがW3Cによって勧告されている。Mobile SVG Profilesはモバイル機器向けのサブセットと位置づけられており、主に携帯電話向けとなるSVG Tinyと、PDA向けのSVG Basicが存在する。

 2003年12月にはシャープがSVG Tinyを「V601SH」に搭載し、携帯電話向け「電子ドキュメント表示システム」として発表している(2003年12月9日の記事参照)。これは、PCで扱うワープロ文書や表計算、プレゼンテーションデータなどをSVG Tinyのフォーマットに変換して、携帯電話の画面上で拡大・縮小表示を可能にするというもの。また、Macromediaの最新携帯電話向けFlashプレーヤー「Flash Lite 1.1」もSVG Tinyに対応している(7月16日の記事参照)

 PC上でSGV形式の画像を表示するためには、専用のSVG Viewerもしくは、ブラウザで表示するためのプラグインが必要になる。各ブラウザ向けのプラグインはadobeのサイトからダウンロードできる。

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SVG Tinyを利用した電子ドキュメント表示システム(http://www.sharp.co.jp/products/v601sh/image/use_svg.jpgより)


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