モバイルASV液晶【もばいる・えいえすぶい・えきしょう】

» 2004年11月29日 17時31分 公開
[江戸川,ITmedia]

 モバイルASV液晶は、シャープの液晶テレビ「AQUOS」に搭載されているASV(Advanced Super View)技術を、携帯電話などに使われている半透過型アドバンストTFT液晶と組み合わせたもの。シャープ製携帯電話やオリンパスのデジタルカメラ「CAMEDIA AZ-1」などで採用されている。

 ASVとは超広視野角のことで、テレビのように大勢が同じ画面を見たり、部屋の端から斜めに見るような場合でも、外光が反射せずにくっきり見られるというもの。携帯端末向けのモバイルASVは上下左右160度の視野角を持っており、液晶画面の角度がその時々で変わるようなカメラ撮影時などで効果を発揮する。

 また、モバイルASV液晶は従来機比約2倍の高コントラストと高速な応答性に優れており、高精細な表現を必要とする静止画や、動きのある動画などのコンテンツを扱う、ハイスペックな携帯電話に向いている。

 シャープは既にボーダフォンの「802SH」と「902SH」、NTTドコモの「SH901i」にモバイルASV液晶を採用。以降のモデルには標準搭載されるものと思われる。ちなみに前モデルとなる「V602SH」やFOMA「SH900i」にはモバイルAVS液晶は搭載されず、CGシリコン(連続粒界結晶シリコン)を使ったシステム液晶が採用されている。

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