テニスコートが阻むWi-Fiの導入

» 2005年01月27日 18時50分 公開
[IDG Japan]
IDG

 全豪オープンテニストーナメントはハイテク利用の最前線にあるものの、テニスコートの反射問題のため、いまだにWi-Fiを導入していない。Tennis AustraliaのIT管理者クリス・シンフェンドーファー氏はこう語っている。

 Tennis Australiaは、関係者やジャーナリストが便利なように、試合会場となるメルボルンパーク全体をWi-Fiで「覆う」ことを検討したが、テニスコートを取り囲む金網が無線波を反射するため、「データポイントとほぼ同数のベースステーションを設置しなくてはならなくなる」という問題に直面したという。

 「例えば、プレスルームですべてのジャーナリストがWebにアクセスできるようにするなど、われわれ会場のあちこちの場所でワイヤレスアクセスを使っている」と同氏は語り、Tennis Australiaも管理にワイヤレスを利用していると付け加えた。

 「われわれは(メルボルンパークの)短期のテナントなので、プレスルームに10台のマシンが必要になると分かっていても、10本のケーブルを敷くことはできない。その代わりデータポイントは1つしかないので、ワイヤレスアクセスポイントを設置する方がずっと簡単だ。われわれは会場全体でワイヤレスを使っているが、現行の技術を802.11(Wi-Fi)プロトコル向けに使うのは妥当ではない」(同氏)

 Wi-Fi機器ベンダーのNetgearのISPマネジャー、リャン・パーカー氏は、こうした問題を解決する助けになる技術は多数あると主張する。802.11信号の反射を解決するのは容易ではないが、同社はアクセスポイントのアンテナ数を増やすことで電波到達範囲を広げるMIMO技術を導入していると同氏。同技術はまだ規格として承認されていないが、12カ月以内に業務市場に出回ると同氏は考えている。

 Tennis Australiaにとってもう1つ選択肢となるかもしれないのが、Autocell技術だ。これは導入が難しい場所での配備を容易にするという。「Autocellはおそらく、Tennis Australiaの問題のほとんどを解決するだろう。この技術はアクセスポイントの場所を確認して、干渉が起きているかどうかを報告、信号強度を自動的に調節する」と同氏。

 Tennis Australiaがメルボルンパークの短期テナントであるというジレンマについて、パーカー氏は、Power over Ethernetを使えば、ワイヤレスインフラを設置して、それをすぐに別の場所に移動できると説明している。

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