ツーカーの価値は新規参入次第〜KDDI

» 2005年03月16日 16時44分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 「(携帯の)新規参入がどう決まるかによって、ツーカーの価値に対する見方も大きく変わる。早い時期に結論を出すことはない」

 3月16日、KDDIの小野寺正社長は会見でこのように話し、ツーカーグループの処理を急がない方針を示した。

 昨年からKDDIは、ツーカーグループの完全子会社化を進めてきた。ツーカーホン関西については1月27日に、ツーカーセルラー東海は3月16日に全発行株式を取得。ツーカーセルラー東京についても完全子会社化を進めている。

 子会社化は迅速な処理──つまり売却する際の障害を除くためだ。

 総務省は近々1.7GHz帯の周波数を携帯電話用に割り当てる予定だ。しかし新規参入を目指す事業者にとっては、1.7GHz帯だけでなく、1.5GHz帯を使ってサービスしているツーカーの買収は、早期参入の手段の1つになり得る。例えば、携帯事業新規参入を目指すソフトバンクはツーカー買収に興味を持っていると伝えられている(1月15日の記事参照)。

 子会社化に前後し、ツーカーグループはシンプル端末「ツーカーS」がヒット。2004年11月には、約2年半ぶりに月間で契約者が純増に転じ(2004年12月7日の記事参照)、12月、1月と純増を続けた。処理する準備はしておくが、好調なだけに売り急ぐ必要はない──。そんな状況にある。

 「(ツーカーは)2月は純減したが、内容は良くなってきている(3月7日の記事参照)。本人確認の厳格化によりプリペイドが厳しくなっているが、ツーカーSのヒットなどポストペイドは問題ない」(小野寺氏)

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