録画可能なテレビ、録音できるラジオ、着うたフル、SD-Audio──。1つの端末に4つのAV機能を盛り込んだのが、三洋電機の「W32SA」(5月23日の記事参照)だ。
デザインは“重ね着感覚”を表現したレイヤードスタイル。色や手触りの異なる素材を組み合わせてアクセントを出している。
FMラジオやUHF/VHFのテレビ、FMトランスミッターを内蔵していることから、「W32SAはアンテナだらけです」と説明員。
携帯電話の通信用アンテナはヒンジ部と先端部に内蔵し、ホイップアンテナはFMラジオとUHFテレビ用に付けられた。「だから通話状態が悪くてアンテナを伸ばしても、感度は良くならない(笑)」(同)。イヤホンアンテナはVHFアンテナを兼ねており、底面のヒンジ部付近にFMトランスミッターが内蔵されている。「互いが干渉しないよう、配置を含めた調整をしている」(説明員)
W32SAは、「FM専用チューナーとアナログテレビ用のチューナーの両方が入っている」(説明員)といい、FMラジオもテレビもステレオで聴くことが可能だ。
テレビは最大40分までの録画が可能。視聴時は秒間30フレームで、録画はQVGAサイズで秒間15フレームのムービーになる。フォーマットは3G2のMPEG-4で、音声コーデックはAAC(東芝のA5511Tの場合は音声コーデックはAMR)。録画した番組は端末内に保存され、著作権保護の観点から外には出せないようにしている。
なおW32SAでは、満充電の状態からテレビを視聴可能な時間は60分。「60分たつとテレビが切れる」(説明員)。またバッテリー残量のアイコンが1つになった場合もテレビがオフになる。これはテレビでバッテリーを使いきって携帯電話が使えない──という事態を防ぐためだ。
W32SAは前モデルの「W31SA」同様、着うたフルとSD-Audio、FMラジオ機能を搭載しているが、これらの機能も強化された。
音楽プレーヤーには新たに「Bass」「Clear」「Pop」「Rock」のエフェクトを装備。SD-Audioについては端末側にエンコード機能を搭載、PCと端末をUSBケーブルでつなげば著作権保護対応のminiSDカードリーダー/ライターを介すことなく端末内のminiSDカードに音楽データを転送できるようになった。FMラジオは60分の録音に対応する。
音楽関連の新機能の目玉はやはり「FMトランスミッター」。端末内にある着うたフルやSD-Audio、動画データの音声部分を、カーステレオやオーディオコンポ、FMラジオ携帯など、FMラジオチューナー内蔵機器に飛ばせる機能だ。
ユーザーはダウンロードした音楽のプレイリストを作成し、あとは音を飛ばす機器同士の周波数を同じものにセットすれば、端末内の音楽をほかの機器を通じて聴くことができる。
製品名 | W32SA |
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サイズ | 約50×103×28ミリ |
重さ | 約129グラム |
連続通話時間 | 約200分 |
連続待受時間 | 約280時間 |
カメラ | AF付き126万画素CCD |
外部メモリ | miniSD(別売り) |
メインディスプレイ | 約2.3インチ26万色相当のTFT液晶(QVGA) |
サブディスプレイ | 0.9インチ4色の有機EL |
EZチャンネル | ○ |
EZナビウォーク | ○(地磁気センサーなし) |
着うたフル | ○ |
着うた | ○(ハイクオリティステレオバージョン対応) |
安心ナビ | ○ |
EZテレビ | ○ |
聴かせて検索 | ○ |
ボディカラー | レイヤードオレンジ、デュアルブラウン、グルービングシルバー |
データフォルダ容量 | 約50Mバイト |
BREWデータフォルダ容量 | 約10Mバイト |
Eメール送信BOX容量 | 約768Kバイト |
Eメール受信BOX容量 | 約1280Kバイト |
日本語入力 | Advanced Wnn V2 |
バイリンガル機能 | × |
Eメールバックグラウンド受信 | ○ |
発売日 | 7月上旬 |
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