Atheros、低消費電力のモバイル向け無線LANチップ

» 2005年06月07日 17時58分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 米Atheros Communicationsは、低消費電力を実現したモバイル向け無線LANチップ「AR6001X」と「AR6001G」を発表した。いずれも同社の「ROCm」(Radio-on-Chip for Mobile)プラットフォームに基づくSoC(システム・オン・チップ)で、価格はロット数にもよるが12ドル程度。

 AR6001XとAR6001Gは、MAC、ベースバンドプロセッサ、RFなどをワンチップ化した製品。AR6001XはIEEE 802.11a/gのデュアルバンドをサポートしており、AR6001GはIEEE 802.11gをサポートする。「Bluetoothや携帯の電波とも共存できるシステムにしており、携帯への搭載も想定している」(同社)という。

 BGAとCSPのパッケージに対応。現在はサンプル出荷中で、量産出荷は2005年第3四半期を予定している。

Photo Atherosの最高技術責任者、ウィリアム・マクファーランド氏
Photo

「既存の6倍の電力効率」をうたう

 AR6000シリーズの特徴は、低消費電力を実現したこと。さまざまな技術を組み合わせることで、「既存の無線LAN製品に比べ電力効率は6倍に向上した」とうたう。

 例えばアナログ・RF回路で電流を調整する「ダイナミック・バイアシング」を行っているほか、機能を使っていないときにきめ細かく電力をオフにしている。「スリープモード時の消費電力も、極めて低い」(同)

 システムレベルでも、消費電力を下げる工夫をしている。具体的には、ソフトウェアMACではなくハードウェアを内蔵することでホストCPUが演算処理をしなくてすむようにし、負荷を軽減しているほか、そもそも通信速度が高速なため送受信にかかる時間が少ない。802.11eの定める省電力技術であるAPSD(Automatic Power Save Delivery)をサポートしているため、「パケットが定期的に送信されるVoIPや、ストリーミングといったアプリケーションで効果的に省電力できる」(同)

 なお、簡単な手順で無線LAN機器の設定、認証が行える「JumpStart for Wireless」をサポートした。競合他社との相互運用性も図られており、「ボタン1つでエンタープライズ級のセキュリティを確保できる」という。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月19日 更新
  1. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
  2. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  3. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  4. iPhone Duoを「開いたままでも片手で持てる」ケース登場 ESRが新製品発表、日本で急成長の理由とは (2026年09月17日)
  5. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  6. 15日配信「iOS 27」の新機能まとめ Siri AIの恩恵を受けられる機種は? 画像編集やSafariにも注目 (2026年09月14日)
  7. ドコモのiPhone、iOS 27でRCSに対応 3キャリアのiPhoneとAndroidで利用可能に (2026年09月17日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  10. 「世界初」ソフトバンクらが成層圏HAPSのリアルタイム追尾とレーザー測距に成功 光無線通信へ大きな一歩 (2026年09月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー