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» 2005年06月10日 14時17分 公開

Mobile&Movie 第165回:電車男「めしどこかたのむ」

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”をご紹介する「Mobile&Movie」。今回は2ちゃんねる発の恋物語「電車男」。映画の中で電車男はSO506iC、エルメスはF700iを使っています。

[本田亜友子,ITmedia]
作品名電車男
監督村上正典
制作年・製作国2005年日本作品

 インターネットの掲示板から生まれた実話ラブストーリー『電車男』。ノベライズは50万部を突破し、その勢いにのって映画版の登場です。

 主人公は、ドラマ「ウォーターボーイズ」や「世界の中心で愛をさけぶ」でさわやかな男子校生を演じた山田孝之さん。『電車男』では、見事にアキバ系のヲタクに成りきっています。そんな『電車男』のピュアな恋は、誰もが応援したくなります。

 秋葉原の電気街で、フィギュア専門店を物色中の青年。年齢=彼女いない歴、アニヲタ、ゲーヲタのアキバちゃんと自称する彼は、今日が運命の日になるとも知らず、いつものように帰りの電車に乗り込み、iPodでアニメソングを聞いていました。すると大声で騒ぐ中年男の姿が……。女性客に絡む、タチの悪い酔っ払いのよう。ほかの乗客はみな、見て見ぬフリを決め込んでいました。そんな時、彼のすぐ近くに中年男がやって来て、文庫本を読んでいた女性に

 「何読んでるんですか!」

 と絡み始めました。彼女の困っている様子を見て、思わず立ち上がった彼。彼が勇気を振り絞って、酔っ払いに立ち向かったおかげで、彼女は難を逃れます。

 「助かりました。ぜひ今度お礼をさせてくださいね」

 彼女はそう言って、彼の連絡先を尋ね、去っていきました。女の人に感謝されるなんて、彼にとっては初めてのこと。どうしていいか分からなくて、うまく言葉を交わすこともできません。ただ、彼女の美しさに見とれていただけ……。

 彼はこの出来事を誰かに伝えたくて、インターネットの掲示板に書き込みをします。レスポンスは応援や皮肉などさまざまでしたが、彼は聞いてもらえただけで満足でした。

 その後、なんと彼女から彼宛に宅配便が届き、彼はまた掲示板へ。箱を開けてみるとそこには高級ブランド・エルメスのティーカップが。どうしていいかわからない彼は、掲示板に助けを求めます。すると次々にレスポンスが。

 「今すぐ電話をかけろ」

 宅配便の送り状を見てお礼の電話をした方がいいとのアドバイスに、彼は

 「ダメだ。女の人に電話なんてかけられん」

 と弱気。

 「ここで電話をかけたら、今後が変わるんだよ」

 書き込みに励まされて、彼は少しずつ勇気が湧いてきます。

 「おまいにはオレたちがついている」

 と励まされる彼。こうして、電車の中で起こったエピソードから、彼=電車男、彼女=エルメス と呼ばれるようになり、二人の恋を掲示板に集まった人々が応援することになったのでした。電車男は、掲示板の書き込みを胸にエルメスに電話をかけます。何度も練習して、携帯電話を持つ手も震えるほど、緊張しながら……。

 「カップのお礼に食事はどうでしょう」

 口ごもりながらも、掲示板のアドバイスに従ってデートの約束を取り付た電車男。

 「めしどこかたのむ」

 ふたたび、掲示板でアドバイスを求めます。髪型や洋服、デートコースまで掲示板で教わっていく電車男。努力して変身した上で、とうとうエルメスと再会の日を迎えます。デート中の会話も予習しておいたものをPDAのCLIEに入れて、こっそり見ながら話す電車男のいじらしさ……。アキバ系青年と年上のきれいなお姉さん、二人の恋は成就するのでしょうか?

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