フルブラウザで、読者が最も気になるポイントは……長期ロードテスト「N901iS」 No.7

» 2005年07月04日 23時04分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 金曜から引き続き、N901iSのフルブラウザについて調べます。

 読者からの質問で、ダントツといっていいほど多かったのは「パケット定額制には対応しないのか」という問いでした。ドコモのフルブラウザはパケット定額が適用されませんが(5月17日の記事参照)、「正直、パケット定額でなきゃ困るんだが」みたいなニュアンスの問い合わせ、というか半分意見が多かったようです。

 記者としては、それはドコモの“英断”を待つしかないですよね……という答え方しかできません。

 ただし、端末側でもこのあたりの配慮はされており、フルブラウザの事前設定項目で「定額には対応していないがよいか」というチェック項目が用意されています。ここで同意していないと、前述のフルブラウザ切り替えの時に「同意しますか?」と聞かれます。“はい”にしなければフルブラウザは起動しません。

 当然ながら、画像表示をオフにすることもできます。テキストサイトを見たいだけなら、この設定である程度はパケット代を節約できます。

ニューロポインタとサイドキーでWeb閲覧

 いざフルブラウザでWeb閲覧していると、使い勝手でいくつか気が付くことがあります。まず、2種類のレンダリングモードについて。

 金曜の原稿で軽く触れましたが、N901iSのレンダリングモードは「通常表示」と呼ばれる左右幅を画面に合わせたモードと、「等倍表示」と呼ばれるPCサイトを横800×縦600ピクセルで表示するモードしかありません。後者では、PCサイトは携帯画面上に一部しか表示されないことになります。

 同じフルブラウザ端末の「W21CA」では、75%/100%/150%と3段階で表示可能。「AH-K3001V」となると、50%/80%/90%/100%/120%/150%/200%と細かく変更可能です(2004年12月21日の記事参照)。この点は、N901iSの弱点といえるでしょう。実際、ITmediaを等倍モードで読もうとすると記事の横1行が画面に収まらず「うむむ、もうちょっと小さくしたいのだが」と悔しい思いをします。

 N901iSの注目ポイントは「ニューロポインター」です。「ニューロポインターが嫌いだ、あの機能を殺す方法はないのか」という読者もいましたが(*ちなみにニューロポインターは「その他」設定からオフにもできます)ブラウジングするには便利な機能です。

Photo (左)たくさんリンクが並んでいるとき、順に下に下がっていってリンクをクリックするのはやはり面倒。ニューロポインターなら一発でリンクを押せます(右)ニューロポインターを画面端に持っていくと、三角の矢印が表示されます。左右の端にポインターを置き続けると、左右スクロールも行えます

 スクロールにも使えるのですが、縦方向のスクロールはニューロポインターではちょっと時間がかかる(リンクがたくさんあると、それに“ひっかかって”サクサク進めない)ため、サイドキーを使って画面ごとスクロールしてしまうのがオススメです。ただ、サイドキーも左手で持つと微妙に押しにくかったりするのですが……。横方向のスクロールでは、十字キーのほうが「もっと右に、あ、いきすぎた左」という場合に便利なようでした。

 「フルブラウザで表示させた画像を、保存したい」という読者もいました。次回はこれに答えます。

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長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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