この冬発売の新しいWINの中でも、特に注目の機能を備えているのがカシオ製端末「W21CA」だ。2.6インチ、240×400ピクセルという大型の液晶を採用し、「PCサイトビューアー」と名付けられたフルブラウザ、Operaを携帯電話では初めて搭載。携帯電話ながら、PC用のWebサイトが見られるようになっている。
Opera搭載といえば、先行していたのがDDIポケットのAirH" PHONE「AH-K3001V」だ。定額制の料金体系で「インターネットが使い放題」をうたった画期的な端末である。
ここではW21CAのさまざまな機能のうち、PCサイトビューアーを中心に紹介する。AH-K3001Vと機能を比較しながら見ていこう。
W21CAは、縦横比15:9のワイドQVGA液晶を採用している。通常のQVGA液晶(240×320ピクセル)を縦に80ピクセル程度延ばしており、その分表示エリアが広い。
W21CA版Operaならではといえる新機能が、好みのページの一部を切り取って、待ち受け画面にできる機能だ。天気予報やニュースサイトなどを登録しておけば、設定したインターバルで自動的に更新してくれるため、自分でアクセスしなくてもよい。10カ所まで登録でき、一つを選んで待ち受け画面に設定する。
逆に、AH-K3001VでできてW21CAでできないのが、ファイルアップロードだ。MovableTypeなどのブログツールを更新したり、アルバムサイトに写真をアップロードしたりということは、W21CAではできない。
またアクセスしたサイトを保存するとき、AH-K3001Vはページを“HTMLファイル+画像”という形で保存するのに対し、W21CAは画面メモとしてスクリーンショットを保存する。正確に保存できるAH-K3001Vのほうがよいといいたいところだが、重い画像を貼り付けたサイトだと、1ページ保存しただけで内蔵メモリがいっぱいになってしまうこともしばしばで、一概によいとはいえない。
それ以外の機能は基本的に同じだ。AH-K3001Vと同様にW21CAも、「スモールスクリーンモード」「フルスクリーンモード」の両方を備えている。スモールスクリーンモードはPC用サイトの横幅を携帯の画面サイズに合わせて描画し直すモードで、横に切ったフレームデザインのページが縦につながって表示されたり、画像が横240ピクセルに描画し直されるため、上下キーだけでサイトを閲覧できる。PCで見るイメージに近づけて見たい場合には「フルスクリーンモード」を使う。
AH-K3001Vにはもう1つ「ケータイモード」というモードがある。これはc-HTMLで書かれたサイトを表示するためのもので、W21CAのEZwebに相当する。
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