約1年ぶりにAirH" PHONEの第2弾端末「AH-K3001V」が登場した(5月14日の記事参照)。ブラウザにOperaを採用(用語参照)、PC向けWebサイトを高い再現性で閲覧できるのが特徴だ。AH-K3001VのWebアクセスはどこまで快適なのかを見ていこう。
京セラ製のAH-K3001Vは、音声通話とパケット通信による定額インターネットをサポートするAirH" PHONE。第1弾端末の日本無線製端末「AH-J3001V」「AH-J3002V」から、大きな進化を遂げている。
ほかのブラウザフォンと大きく異なるのは、WebブラウザにOperaを採用したことだ。これにより、モバイル機器に特化したC-HTMLやWAPではなく、一般的なHTMLの閲覧にも対応。PCからのアクセスを前提にした一般的なWebサイトへのアクセスが可能になった。
JavaScriptやSSLに対応することで、高い表現力とセキュリティも確保。すべてではないが、PC向けのオンラインバンキングサイトやショッピングサイトも利用可能だ。Cookieにも対応しており、特定のブラウザに大きく依存しないサイトなら、ほとんどのコンテンツにアクセスできる。
ディスプレイはQVGA対応の2.2インチTFT液晶。ブラウザフォンとしての情報量はなかなかのものだが、PC向けWebサイトにアクセスするにはもの足りないのも事実だ。
AH-K3001Vでは、小さい画面でもサイトを閲覧しやすいように「ケータイモード」「フルスクリーンモード」「スモールスクリーンモード」の3つのレンダリングモードを用意した。
ケータイモードはiモードの勝手サイトなど、モバイル用にデザインされたWebサイトの閲覧向けで、フレーム表示をサポートしない。このため一部のWebサイトでは、アクセス自体が拒否されることもある。
ケータイモードではアクセスを拒否されるサイトもある。サイト側が非フレーム表示を許可していないからだろう |
フレーム表示をサポートするフルスクリーンモードは、PCとほぼ同等の再現性を持つ。ただしディスプレイが横240ピクセルでは、ほとんどのサイトで横スクロールが必須となり、Webサイトによってはテキストを追いかけるのも面倒になる場合がある。
スモールスクリーンモードは、横スクロールの必要なくサイトを閲覧できるよう、画像を240ピクセルの画面幅に縮小し、テキストも画面幅で折り返す。さらに表示をシンプルにすることで、QVGAディスプレイでのPC向けサイトの閲覧や操作を容易にしている。フレームを利用したWebサイトはフレーム単位での表示になる。
この3つのレンダリングモードは事前に設定できるほか、サイト閲覧中でもオペラボタンを押せば切り替えられる。レンダリングモードの切り替えでは必ずしもコンテンツをすべて再読み出しするわけではないので、レンダリングモードの切り替えによる待ち時間はそれほど長くない。
レンダリングモードはサイト閲覧中でもワンタッチで変更できる。即座とまではいわないが、比較的短時間で再レンダリングを行う |
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