夏フェスと携帯と私Mobile Weekly Top10

» 2005年08月11日 22時48分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 久々にFUJI ROCK FESTIVALに参加してみた。苗場スキー場で開催される、この音楽の祭典に参加するのは2002年以来だ(2003年1月の記事参照)。2002年当時は会場内で携帯がつながりにくいことも多く、待ち合わせがうまくいかなくてへきえきしたもの。あれから3年、端末もサービスも向上した今、携帯の使い勝手はどうなったのかをチェックするため、「SH900i」「D901iS」「PENCK」の3機種を手に会場に乗り込んだ。

 「SH900i」「D901iS」を持ち込んだのは、山間部のエリアが拡大されたというFOMAプラスエリアの威力を実感できるかどうか試そうと思ったため。しかしメジャーなスキー場には、基地局もそれ相当に配備されていることを現地についてから思い出したのだった。

 ドコモはムーバとFOMAそれぞれ1台、計2台の移動基地局を出動させていた。目当てのアーティストはNew orderとJuliette & the Licks featuring Juliette Lewisだが、ノーマークだったThe Beach Boysに感動してしまったのだった

 FUJI ROCKのように、多くのアーティストが入れ替わり立ち替わり演奏するフェスでは、演奏が終わってから次のアーティストの演奏が始まるまでに、セッティングなどで30分から1時間くらいの空き時間がある。たいがいの人はこの時間を使って別の会場に移動したりするのだが、“面倒だから動きたくない”派は、この時間のつぶし方が課題となる。

 ここで通話やメール、Webが問題なく使えれば、携帯電話が暇つぶしの最良の友になってくれるというわけだ。さっそく3端末を取り出して試してみると、たまに接続できない状況が発生したものの、ほぼ問題なく使うことができた。jigブラウザで友達のブログをチェックしたり、出演アーティストの感想をモブログしたりしていると、けっこうあっという間に時間が過ぎていく。なかなかいい感じだ。

「マイボックス」で情報配信

 今年のFUJI ROCKで便利だと思ったのは、ドコモのマイボックス(2004年1月21日の記事参照)を使ってリアルタイムな情報配信を行っていた点。マイボックスのFUJI ROCKに登録すると、急遽決まったサイン会やミニライブなどの情報が「メッセージR」で配信されるのだ。詳細はドコモが用意したFUJI ROCKスペシャルサイトで確認できる仕組みになっている。

 ドコモダケMP3プレイヤーが当たる「スタンプラリー」の開催概要も、マイボックス経由で配信された。写真は商品の1つである「ドコモ×FUJI ROCKコラボTシャツ」。いつもは口を真一文字に結んでいるドコモダケの口元がほころんでいる……

 このスペシャルサイトも、アーティストの出演予定や詳細情報などに加え、“今、どのステージでどのアーティストが演奏中なのか”が把握できるなど、凝った作り。“いいな”と思ったアーティストの詳細情報をその場で確認できるのはとても便利だ。

 配信された「メッセージR」(左、左中)とFUJI ROCKスペシャルサイト。FUJI ROCKの開催前からさまざまな情報が配信され、気分を盛り上げてくれた

そしてバッテリーが終わってしまった……

 いい気になって会場で携帯を使いまくっていたら、みるみるうちにバッテリーが減っていき、SH900iとD901iSは、20時くらいにバッテリーが終わってしまった。会場内では「300円で携帯充電」というビジネスが展開され、同じようにバッテリー切れの憂き目にあった人たちでにぎわっているのだった。

タフネスケータイの本領が発揮された瞬間

 今年のFUJI ROCKは、途中、雨に見舞われることもしばしばで、最終日はGREEN STAGEに「Moby」が登場した19時半ごろから大雨に。やはりFUJI ROCKに参戦した某編集部W氏の携帯入りリュックは、雨の中、主の帰りを待つことになった。

 しかし彼の携帯は、買い換えたばかりの「G'zOne TYPE-R」。「友人のTalbyは雨にぬれてダメになったが、G'zOne TYPE-Rは無事だった」(W氏)。思わぬところで本領発揮の場面を見ることになったそうだ。

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