「NEC design project」なんです――N701iの設計思想(1/2 ページ)

» 2005年08月09日 17時58分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 NEC端末に、変化が起きつつある。新機種「N701i」は、意外性のあるスクエアなデザインを採用。900iから続くNEC伝統のデザイン「アークライン」にこだわることなく、新境地を開いた。

Photo

 NECはN701iで、何を目指したのか。また700iシリーズと900iシリーズで、どう方向性を変えるつもりなのか。端末開発の担当者に聞いた。

「NEC design project」の初代機として

Photo

 「同じものばかり作っていても、意味がない。チャレンジャーのつもりで、変えていく必要がある」。NECモバイルターミナル事業本部 商品企画部の島村孝博主任は、そう話す。

 NEC製FOMA端末として、N900iのアークラインが多くのユーザーの支持を集めたのは事実。しかし時代の流れの中で、新しいデザインが必要だと感じた。

 「他社が発売する、いわゆる“デザイン端末”を見て『なんで売れているんだろう?』と考えた。スペックはそれほどでもないものが、あれだけ話題を呼んでいる」

 人とは、ちょっと違う。そんな異質な端末のニーズが増えている。これに対応しようにも、900i系は高機能を追求したFOMAの代表的な端末になることが求められる。それなら700i系で“オシャレケータイ”のコンセプトで、デザインを前面に出すことにしたのだという。

 「(au design projectという端末シリーズがあるが)弊社は弊社なりに“NEC design project”のつもりでやろう、と」

デザイナーに自由な発想を求める

 NEC design project――といっても、そうしたプロジェクトチームが新たに召集されたわけではない。実際、N701iをデザインしたのはNECのインハウスデザイナーだ。ただし、開発コンセプトとして“デザイン重視”をスタッフが共有した。

 デザイナーに端末デザインを発注する際も、可能性を制限しないように務めて大まかな要求を伝えたという。

 「それこそ、端末サイズと折りたたみであること、あとは液晶のサイズぐらいしか情報を伝えていなかったのではないか」

 これを受けて、複数のデザイナーがコンセプトスケッチを書き上げてきた。これをそれぞれプレゼンさせて、N701iの開発が決まったという。「表面に突起がなく、ケータイらしくないフォルムだ」

Photo 背面は凹凸が少ない、独特のデザイン
Photo テンキー部分は「内側の顔」。カラーバリエーションによって、カーソル部を周囲の色と統一したり、変化を付けたりとこだわった

機能を犠牲にすべきでない

 独特のデザインを実現するため、技術開発陣には無理をいったと島村氏は振り返る。

次ページ:N701iの意外な新機能
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  4. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  5. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  6. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  7. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  8. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年