既報のとおり、ドコモは9月27日の1セグメント放送記者発表会場で対応端末「P901iTV」を披露した。KDDIの「W33SA」が詳細未発表だったのに対し、P901iTVは主なスペックを公開するなど、仕上がりの早さを感じさせた。
機種名 | P901iTV |
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サイズ(幅×高さ×厚み) | 51×110×27ミリ |
重さ | 145グラム |
連続通話時間 | 約140分 |
連続待受時間 | 約460時間(静止時)、約350時間(移動時) |
連続テレビ視聴 | デジタル2.5時間以上、アナログ1.5時間以上 |
アウトカメラ | 有効202万画素νMaicovicon |
インカメラ | 有効10万画素CMOS |
外部メモリ | miniSD(別売) |
メインディスプレイ | 2.5インチQVGA 26万色半透過TFT液晶 |
サブディスプレイ | 0.9インチ96×25ピクセル モノクロSTN |
ボディカラー | ホワイト、ブラック |
会場では、まだ開発中とはいえ実機に近い端末を手に取り、操作体系を確認できた。特に地上デジタル放送関連では、ユーザーの利用シーンを想定した機能がいくつか目に付いたので、簡単にリポートしよう。
P901iTVは、「P506iC」のように回転2軸ヒンジを採用。映像コーデックとしてAVC/H.264に対応したほか、BMLブラウザにも対応した。「H.264は、ワンチップ化した専用のモジュールを組み込んだ」(説明員)
テレビは、液晶を表にして折りたたんだ状態でも閲覧できるほか、液晶を開いて180度横に傾けた状態でも(下写真)テレビを閲覧できる。
面白いのは、液晶を表にした状態で折りたたむと自動でテレビが起動すること。また、傾きがない状態では上半分が映像、下半分がデータ放送という2分割の画面構成をとるのに、液晶を180度傾けると映像を全画面表示する。この切り替えは、ヒンジ部を回転させると自動で行われる。
液晶を表にして折りたたんだ場合は、ダイヤルキーが押せないため「8」をクリックして「8チャンネル」を表示させる――といった操作が行えない。ただし、端末右側面に音量調整ボタン、およびチャンネル切り替えボタンが配置されているため、これを操作すれば閉じた状態でもある程度の操作は行える。
テレビは、アナログテレビとデジタルテレビの両方に対応している。ワンセグ対応が注目されがちだが、“ドコモ初のアナログテレビ対応端末”ということもできる。テレビはメニュー画面から呼び出すかたち。特に「TV起動ボタン」は見当たらない。
地上デジタル放送を視聴中に、ワンタッチでアナログテレビに切り替えることはできない。いったんワンセグを終了して、メニュー画面から再度アナログテレビを起動することになる。なお「液晶を表にして折りたたむと自動起動するテレビは、“アナログ”なのか“デジタル”なのか設定できるようになっている」(説明員)
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