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» 2005年09月29日 16時32分 UPDATE

「W32S」ロードテストNo.2:試してみたら、できちゃった

au版おサイフケータイで試してみたかったのが「ドコモのおサイフケータイからの乗り換え」。Edyの残額移行や、同一サービスアプリの設定移行はできるのか?

[神尾寿,ITmedia]

 ITmediaビジネスモバイルでは「FeliCa携帯、本格始動」(特集参照)という特集が始まりました。なんだかものものしいタイトルですが、おサイフケータイの現在と可能性をまとめた現時点での集大成。おサイフケータイの“今”が分かるものです。

 さて、W32Sの「おサイフケータイ生活」は2回目。前回(9月27日の記事参照)は本体周りのデザインやこだわりに終始してしまったので、いよいよ、おサイフケータイ機能にフォーカスします。

なぜか、エンタテイメントのカテゴリー

 「おサイフケータイ分野で後発のauは『使いやすさ』にこだわる」──。このコンセプトに基づいて作られたW32Sは、au版おサイフケータイのサービス名称「EZ FeliCa」の専用メニューを持っています。1カ所にまとまっているのは確かに便利なのですが、それが収納されているカテゴリが、なぜか「エンタテイメント」。カーソルキーをグリグリ動かせばすぐ見つかるとはいえ、おサイフケータイ=エンタテイメントというのには、少し違和感を覚えます。

 EZ FeliCaメニューの中には「アプリ一覧」や「EZ FeliCaサイトへ」といった項目があり、「メモリー使用状況」や「各種設定」といったマニアックな項目もあります。この中の、W32Sの特徴的な機能が「一発起動切り替え」。ここで本体側面のFeliCaボタン長押しに割り当てるFeliCaアプリを選べます。

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 初期登録は背面液晶でEdy残額が確認できるクイック確認 for Edy。このアプリは重宝しているので、当面はこのままにしておきます。JR東日本の「モバイルSuica」がスタートする時は、同様の機能がほしいところ。

 EZ FeliCaサイトは、auのおサイフケータイ専用ポータルサイト。ここからFeliCaアプリはすべて探せます。サービス事業者ごとに探していく必要がないのは、今後、対応サービスが増えてきた時に便利でしょう。また、ここではキャンペーン情報を確認できるのもうれしいところ。今はau版おサイフケータイ登場記念なのか、Edyの5%キャッシュバックキャンペーンをやっています。(11月10日まで)。

ドコモのおサイフケータイからEdy残額を移動

 まずは基本中の基本、電子マネー「Edy」の初期設定です。このアプリは現在、すべてのおサイフケータイにプリインストールされており、それはau版も同様。最初に使う時は利用規約を読み、初期登録をします。

 この際、個人情報とクレジットカード番号を入力すれば、おサイフケータイならではの便利機能「オンラインチャージ」が利用できるようになります。ただし、セキュリティの観点から、初期登録時には審査が必要。ビットワレットの注意書きには最大1週間程度が必要と表示されますが、私の場合、翌営業日にはオンラインチャージができました。

 さて、au版おサイフケータイを買って、個人的にも試してみたかったのが「ドコモのおサイフケータイからの乗り換え」。Edyの残額移行や、同一サービスアプリの設定移行がどれだけできるか(もしくは大変か)、をやってみることです。ドコモをはじめとする携帯電話キャリアは、おサイフケータイを「囲い込みツール」として使いたいようですが、ユーザーにとってはそんな事情は関係ありませんしね。

 まず、おサイフケータイの基本アプリともいうべきEdyですが、結論からいえば、「Edy残額の移行」はできました。手順は次の通りです。

1) 旧機種(この場合はドコモのおサイフケータイ)のEdyアプリから、「サービスメニュー」-「機種変更のお手続き」-「Edyのお預け」を選ぶ。

2) 旧機種のEdyアプリでユーザー登録した個人情報とパスワードを入力。Edyお預けを実行する。

3) 新機種(この場合はW32S)のEdyアプリで「サービスメニュー」-「機種変更のお手続き」-「Edyのお受け取り」を選ぶ。

4) 預入時に設定した個人情報とパスワードを入力。実行する。手数料105円が差し引かれたEdy残額が受け取れる。

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 これでドコモのおサイフケータイから、auのおサイフケータイにEdyの残額が引き渡されます。しかし、ここでひとつ注意。勘のいい読者ならもう気づいていると思いますが、この手続きは「旧機種の通信機能が使える状態」でないとできないのです。つまり、旧機種を解約してしまっていたらNG。残っているEdy残額は、旧機種で使い切るしかありません。

 なお、Edyのお預けサービスは、本来同一キャリアのおサイフケータイ機種変更を想定していますが、この場合も、「機種変更をしてしまったら旧機種のEdy残額は預けられない」点は同じ。おサイフケータイの機種変更には注意が必要です。

ANAアプリはそのままでも移行OK

 次に、私の利用率が高いのがANA(全日空)マイレージクラブのアプリ「モバイルAMCアプリ」。ANAマイレージクラブに加入し、このアプリをインストールしておくと、おサイフケータイのEdyを利用すると自動的にマイルが貯まるという、マイラー御用達のアプリです。

 事前にANAに確認すると、「旧機種のAMCアプリで『お客様番号の削除』をしてから、新しい機種で『お客様番号の登録』をしてください。ただ、(旧機種の削除をしないで)新しい機種で登録しても大丈夫だと思いますけど」とのこと。これはもう、チャレンジするしかありませんね、後者を。

 ちなみに正規の手続きである『お客様番号の削除』は、AMCアプリを起動後、「メンテナンスメニュー」から呼び出す事ができます。この手続きでAMCアプリと内蔵Edyアプリのリンクが切断され、マイレージクラブ番号が「未登録状態」になるようです。

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 もし、旧機種の番号削除をしないで新機種で登録した場合は……見たところ問題ありませんでした。登録時に注意を促されますが、そのまま実行すれば新しい機種で登録されます。機種変更時に登録削除をし忘れても、問題ないようです。

 au版のFeliCaアプリでも「おサイフケータイ生活」を送るのに最低限必要なものは揃っていますが、ドコモ版より少ないのは事実。早期に追いついてもらいたいところです。

 さて次回は、おサイフケータイで重要なセキュリティ機能について紹介。その後は、カメラや音楽機能など、W32Sのおサイフケータイ以外の機能にもフォーカスしていく予定です。

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ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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